研究課題/領域番号 |
22K05980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
永田 矩之 北海道大学, 獣医学研究院, 特任助教 (80897786)
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研究分担者 |
池中 良徳 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (40543509)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | クッシング症候群 / 遺伝子多型 / ステロイドプロファイル / 副腎皮質機能亢進症 / 犬 / 多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
クッシング病は、ステロイドホルモンの過剰により様々な症状を示すことでヒトと動物の生活の質を著しく低下させる疾患である。臨床症状および治療反応には個体差が大きくみられ、診断と治療が困難な場合も多い。しかし、臨床像の多様性を規定する因子は明らかになっていない。本研究では、犬のクッシング病の臨床的多様性が、ステロイドホルモン関連遺伝子の多型とステロイドプロファイルの変化によって生じるという仮説をもとに、遺伝学的解析および内分泌代謝学的解析を行う。本研究の成果は、個々の症例に対するテーラーメード医療の実践に繋がるだけでなく、犬の遺伝学的多様性の利点を活かした基礎医学への貢献も期待される。
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研究実績の概要 |
ステロイドホルモンの過剰による様々な症状を特徴とする犬のクッシング病において、診断と治療を困難にする原因の一つである臨床像の多様性を規定する因子について解析を進めた。 ステロイドホルモン関連遺伝子の多型とステロイドプロファイルの変化が犬のクッシング病の臨床的多様性を生み出すという仮説を基に、本年度は主に健康犬のステロイドホルモンについて検討を行った。これまでの研究で確立した液体クロマトグラフィー・ トリプル四重極質量分析法(LC-MS/MS)による血中ステロイドホルモン網羅的測定法を用いて、コルチゾール、コルチゾン、コルチコステロン、プロゲステロン、17-OHプロゲステロン、デオキシコルチコステロン、11-デオキシコルチゾールを含むステロイドホルモン11種を測定した。明らかな疾患を持たない健康犬の血中の各ステロイドホルモン濃度を測定し、犬種間で比較することで、犬種によるステロイドプロファイルの多様性について検討した。3種類のステロイドホルモンにおいて犬種間で有意な差が確認され、犬種ごとにステロイドプロファイルが異なる可能性が示された。また、夾雑物が多いことにより正確な測定が困難であった尿中のステロイドホルモン分析についても、新規カラムを用いることで高感度かつ高精度な定量分析法を確立した。健康犬の尿において各ステロイドホルモンと尿中クレアチニン濃度を測定し、各ステロイドホルモン/クレアチニン比の参考基準範囲を設定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の柱の一つである遺伝子多型解析には着手できていないが、もう一本の柱であるステロイドホルモン分析に関しては、これまでの研究で犬種ごとにステロイドプロファイルが異なる可能性を示すことができた。また、血清中だけでなく尿中のステロイドホルモン測定法を確立した。
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今後の研究の推進方策 |
健康犬に加えて臨床症例のステロイドホルモン分析を行うとともに、遺伝子多型解析に着手する予定である。
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