研究課題/領域番号 |
22K05984
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永田 奈々恵 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (80390805)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イヌ / アトピー / 皮膚炎 / 脂質 / アトピー性皮膚炎 |
研究開始時の研究の概要 |
イヌ皮膚炎の約1割を占めるイヌアトピー性皮膚炎(canine atopic dermatitis: CAD)は、遺伝的・環境的要因を原因とした炎症性アレルギー性皮膚疾患であり、慢性的なかゆみを伴う皮膚疾患である。しかし、その病因が複雑であることや、CADに似た症状を示す疾患が存在すること等のため、CADを確定診断できる検査法は確立していない。本研究では、CADや他の皮膚疾患を発症したイヌの尿中に排泄される脂質代謝物を網羅的に解析し、CADに特徴的な脂質代謝物の同定を目指す。さらに、それらに対する抗体を作製し、酵素免疫測定法による評価系の確立を試みる。
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研究実績の概要 |
イヌの皮膚炎の約10-15%を占めるイヌアトピー性皮膚炎は、皮膚バリア機能の低下やIgE抗体を産生しやすい体質などの遺伝的要因が関与する炎症性、掻痒性のアレルギー性皮膚疾患である。イヌアトピー性皮膚炎の検査法については、併発症による皮疹の変化や犬種により病態が異なることに加え、食物アレルギーなどアトピー性皮膚炎に似た症状を示す他の疾患が存在するため、イヌのアトピー性皮膚炎を確定診断できる検査法は確立していない。 本研究では、さまざまな症状のアトピー性皮膚炎や他の皮膚炎のイヌの尿中に排泄される脂質メディエーターを網羅的に解析し、プロファイリングすることで、イヌアトピー性皮膚炎に特徴的な脂質代謝物を見出すこと、さらに、見出した脂質代謝物に対する抗体を作製し、酵素免疫測定法による評価系を確立することを目的としている。これまでに、健康犬の尿検体と、食物アレルギーを発症した犬、アトピー性皮膚炎を発症した犬、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎を併発した犬の尿検体を計11検体入手済みであり、質量分析装置を用い、196種類の尿中脂質メディエーターについて解析を進めている。また、抗脂質抗体を得るためのスクリーニング方法について検討を行い、より効率的に陽性クローンを得られるよう、スクリーニング方法の改良を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに健康犬、食物アレルギー発症、アトピー性皮膚炎発症、および食物アレルギーとアトピー性皮膚炎を併発した犬の尿検体を11検体入手し、質量分析装置により、尿中脂質メディエーターの網羅的解析を進め、成果を得つつある。また、抗体作製方法についても検討を進めている。おおむね順調な進捗状況といえる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も健康犬、食物アレルギー発症、アトピー性皮膚炎発症、および食物アレルギーとアトピー性皮膚炎を併発した犬の尿検体の入手を継続する。そして、尿中脂質の網羅的解析を行うことで、イヌアトピー性皮膚炎に特徴的な脂質代謝物の探索を行う。さらに、候補となる脂質代謝物に対する抗体を作製し、酵素免疫測定法による評価系を確立していく。
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