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犬肝細胞癌における造影CT検査の分子生物学的イメージングとしての応用

研究課題

研究課題/領域番号 22K05991
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関大阪公立大学

研究代表者

田中 利幸  大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 客員研究員 (10833121)

研究分担者 野口 俊助  大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 客員研究員 (10701295)
秋吉 秀保  大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 教授 (50420740)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード肝細胞癌 / CT / RNA sequence / Radiogenomics / 網羅的遺伝子解析 / 分子イメージング / 犬 / 画像検査
研究開始時の研究の概要

本研究では犬肝細胞癌における分子生物学的変化に注目し、RNA-seqを用いて、悪性挙動を示す遺伝子とそれに対応する造影CT検査における画像所見を明らかにし、造影CT検査による悪性度判定としての応用を目的として以下の項目について明らかにする。
1.造影CT検査における画像所見を分類し、その所見を反映する部位の組織を用いてRNA-seqを行い、候補遺伝子を選択する。
2.1.で選択した候補遺伝子の妥当性を定量的RT-PCRにて確認し、関連遺伝子を同定する。病理組織学的に組織中での発現を解析する。
3.悪性挙動を示す症例に共通する関連遺伝子を特定し、その遺伝子に適応する画像所見を解析する。

研究実績の概要

犬肝細胞癌(HCC)の造影CT検査による分子生物学的な悪性度評価、つまり「分子生物学的イメージング」としての応用を目的に、犬HCCをCT造影パターンにより、動脈相で顕著な造影増強効果を示す多血性HCC、動脈相で造影増強効果を示さない非多血性HCCに分類した。また、病理組織学的に異常のない肝組織を正常肝として、正常肝、多血性HCC、非多血性HCCに対してRNAシーケンスを実施し、それら3群間における発現変動遺伝子を探索した。

その結果、q<0.01をカットオフとして7つの遺伝子で発現変動が認められた。多血性HCCで最も発現量が上昇している遺伝子として、DUSP9, SLPI, ALDH1L2、非多血HCCで発現量が低下している遺伝子としてSLC1A1、正常肝で最も発現量が上昇している遺伝子としてTRPV6、正常肝で最も発現量が減少している遺伝子としてTOP2A、CENPFが抽出された。

多血性HCCで最も発現量が上昇している遺伝子DUSP9, ALDH1L2は発現上昇により癌の増殖を抑制することが報告されており、犬HCCにおける多血性は悪性度が低い腫瘍であることが推察された。SLPIは類洞形成に関与していることも報告されていることから、多血性HCCの造影パターンには類洞が関与している可能性が考えられた。また、非多血性HCCで最も発現量の低下している遺伝子はSLC1A1であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

遺伝子解析プログラムの不調により、プログラムの再構築を行なっていた。その再構築に時間がかかっていたものの、候補遺伝子の抽出は完了している。再構築により結果が出るまで時間がかかったため、成果報告に遅れが出ている

今後の研究の推進方策

候補遺伝子の再現性を評価するためリアルタイムPCR、タンパク発現の有無を評価するため、免疫染色やウエスタンブロッティングを行う。また、今回発現量に差のあった遺伝子同士の関連を明らかにする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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