| 研究課題/領域番号 |
22K06006
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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| 研究機関 | 鹿児島大学 |
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研究代表者 |
井尻 萌 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 助教 (20836233)
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| 研究分担者 |
川口 博明 北里大学, 獣医学部, 教授 (60325777)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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| 配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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| キーワード | 豚 / ストレス / 機能性糖質 / 獣医学 / 糖 |
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| 研究開始時の研究の概要 |
豚のストレスによる生体および生産性への影響を評価するため、豚品種によるストレス感受性の違いや暑熱や輸送等の環境変化によるストレス状態の変化を調査する。すなわち、①豚ストレス症候群の一因と考えられているRYR1変異遺伝子保有状況調査②適切なストレスマーカーの選定、を通じて生産現場で起こり得るストレスによる豚への影響について調査する。
さらに、ストレス緩和効果が期待される天然由来機能性糖質を豚に投与し、ストレスマーカーの変動や体重増加等の生産性への影響を総合的に評価し、その効果を検証するとともに、革新的な豚ストレス緩和法確立を目指す。
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| 研究実績の概要 |
豚は飼養時の不適温度や密飼いおよび出荷時の輸送等の様々なストレスを受け、健康状態や肉質に影響を及ぼすことが知られている。ストレスの要因やその影響は多岐にわたるが、豚で見られる代表的な病態として、豚ストレス症候群が良く知られている。本症の発生には骨格筋リアノジンレセプター遺伝子（RYR1）の変異が深く関連していると考えられている。また豚は汗腺が未発達で厚い皮下脂肪を持つことから、暑熱ストレスへの耐性が弱いと考えられており、夏季の生産性低下への対策は重要な課題と考えられている。
令和4年度は豚ストレス症候群の要因であるRYR1の変異遺伝子保有状況を調査するとともに、ストレス緩和効果が期待される機能性糖質について豚への適切な投与量や投与方法、ストレス評価のためのバイオマーカーや調査項目を設定した。これらの結果を元に令和5年度は、暑熱ストレスによる各種ストレスマーカーへの影響を確認すること、ストレス緩和効果が期待される天然由来機能性糖質の暑熱ストレスに対する効果を検証することの2点を目的として、肥育豚への機能性糖質投与試験を行った。この結果、機能性糖質投与群では、豚の従順性の向上や飼料効率の改善等の効果が示唆された。
また実験動物であるマイクロミニピッグを用いて機能性糖質及びオキシトシンの血中動態や脳内活性への影響を解析した結果、機能性糖質の投与によって脳内のオキシトシン産生が活性化する可能性が示唆された。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
RYR1変異遺伝子の保有状況調査に関しては、R4年度から進展がないものの、夏季（暑熱ストレス下）における肥育豚への機能性糖質投与試験、実験動物であるマイクロミニピッグを利用した機能性糖質の体内動態試験等を予定通り実施しており、おおむね順調に遂行されている。
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| 今後の研究の推進方策 |
機能性糖質の摂取によるストレス緩和効果を検証するとともに、飼料効率等の生産性向上に関する効果についても検証し、効果的な適用方法について検討する。さらにオキシトシンを中心としたストレス軽減効果機序についても解析を進める。
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