研究課題/領域番号 |
22K06024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
福士 秀人 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (10156763)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 増殖制限型ウイルス / ワクチン / ヘルペスウイルス / 致死性脳炎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,致死性脳炎を引き起こすヘルペスウイルス感染症に対する予防法を確立する基盤を得ることを目的としている。モデルとするウマヘルペスウイルス1型(EHV-1)はウマに鼻肺炎,ウマ以外の動物に致死性脳炎を引き起こし,世界的に問題となっている。これまでにEHV-1の必須タンパク質機能破壊により特定の培養細胞でのみ増殖し,通常の細胞では増殖しない増殖不全型EHV-1を構築した。本研究ではこの増殖不全型EHV-1の感染防御付与能を解析し,ヘルペスウイルスによる致死性脳炎を予防するための新規ワクチン開発のモデルを提供する。
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研究実績の概要 |
これまでの研究で,増殖制限(不全)型ウイルスであるAb4p UL11G2AC7AC9AがマウスにおけるEHV-1による致死性脳炎をほぼ完全に防御するワクチンとして有効であることを明らかにした。本研究では,さらに解析を進め,ワクチンとして接種後,どれくらいの期間で感染ないし発症予防能が動物に付与されるか(ワクチン効果の即効性)を明らかにするとともに,ワクチンマーカーとして非必須タンパク質であるgGの発現欠損変異をAb4p UL11G2AC7AC9Aに加え,その感染防御能を明らかにすることを目的としている。 今年度は,Ab4p UL11G2AC7AC9Aを免疫したマウスにおけるワクチン効果の即効性を解析するとともに,Ab4p UL11G2AC7AC9AウイルスへのgG発現欠損変異の導入を行なった。 Ab4p UL11G2AC7AC9Aワクチンにおける即効性を評価する実験では,増殖制限型ウイルスワクチンを経鼻接種後,2, 3, 4, 5日目にzebra-borne EHV-1を経鼻接種し,2週間観察を行うことにより,即効性発症予防能を検討した。その結果,ワクチン接種後4ないし5日目の攻撃では,マウスはほとんど発症せず,EHV-1感染による発症が抑えられることがわかった。 gG発現欠損変異導入では,pAb4p UL11G2AC7AC9A BACおよびpAb4p BAC(親株のBACクローン)において,gG遺伝子の開始コドンを終止コドンに改変したBACクローンを得た。 以上の結果から,増殖制限型ウイルスワクチンはワクチン接種後,早期からウイルス発症を抑制する能力を動物に付与することが示唆された。今後,即効性感染予防能の解析をさらに進めるとともに,マーカー(gG発現欠損)導入ウイルスを用いて同様の実験を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
増殖制限型ウイルスの感染防御能付与における即効性について解析することができた。ワクチンマーカーの導入をすることができた。ほぼ実験計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
増殖制限型ウイルスの感染防御能付与における即効性についてさらに解析を進める。また,ワクチンマーカーを導入したウイルスを用いた解析を進める。さらに,別の研究から,ウイルスの弱毒化に関与する新しい変異を見出したことから,この新しい弱毒化変異をさらに導入し,より安全で効果的なワクチンとしての改良を進める予定である。
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