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糖鎖末端構造の変化に基づいた免疫システムの恒常性維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K06070
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42040:実験動物学関連
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

海部 知則  東北医科薬科大学, 医学部, 講師 (90343037)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードC型レクチン受容体 / 糖鎖 / 自己免疫疾患 / 樹状細胞 / アシアロ糖鎖 / 恒常性維持
研究開始時の研究の概要

自己免疫疾患誘導因子であるDCIRが内在性アシアロ二本鎖糖鎖(NA2)を認識することを発見し、NA2の誘導処理後に実験的自己免疫疾患を誘導すると臨床スコアが減弱することを見出した。これらのことから糖鎖末端構造の変化がDCIRを介して免疫応答を調節する可能性が示された。そこでDCIRとNA2の相互作用による免疫応答制御の解明と、その制御破綻による自己免疫疾患の発症機序を、新規に遺伝子改変マウスを作製し明らかにする。本研究により創出する遺伝子改変マウス群は新規の実験的動物疾患モデルの創出につながり、免疫疾患や炎症疾患の病態理解を進め、実験動物学、糖鎖免疫学の発展に貢献出来ると期待している。

研究実績の概要

自己免疫疾患誘導因子であるDCIR(Dendritic Cell ImmunoReceptor)が内在性アシアロ二本鎖糖鎖(NA2)を認識することを発見し、NA2を誘導するノイラミニダーゼを生体内投与後、実験的自己免疫疾患を誘導すると臨床スコアが減弱することを見出した。これらのことから糖鎖末端構造の変化がDCIRを介して免疫応答を調節する可能性が示された。そこでDCIRとNA2の相互作用による免疫応答制御の解明と、その制御破綻がどのように自己免疫疾患の発症に繋がるのかを、新規に遺伝子改変マウスを作製し明らかにすることを目的とする。
糖鎖末端構造の修飾変化による免疫応答制御を調べるために、I) C型レクチン受容体とリガンドの相互作用による免疫システムの制御機構、II) 二本鎖糖鎖の脱シアル化機構、III) 遺伝子改変マウスおよびCreマウスの作製と疾患関連性の解析、の実験項目を設定した。
I)C型レクチン受容体が制御標的とする受容体を同定するために、野生型と遺伝子欠損マウスから調整した樹状細胞を刺激物質で刺激しサイトカイン産生をELISAにて測定した。
II)脱シアル化制御に関与するノイラミニダーゼの遺伝子発現をマクロファージと破骨細胞で検出した。Neu1-4の遺伝子発現が細胞毎に特異性があることが明らかとなりノイラミニダーゼと細胞機能とに関連性がある可能性が示唆された。
III)脱シアル化制御と疾患との関連性を調べるために遺伝子改変マウスを作製した。1系統の遺伝子改変マウスの作製に成功し、また1系統は現在作製が進行している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

C型レクチン受容体が制御標的とする受容体の解析、糖鎖末端構造の修飾制御機構に関する解析については生化学実験等の解析がおおよそ予定通りに進行している。糖鎖末端構造の制御機構を調べるために作製を計画している遺伝子改変マウスは順調に作製が進行し令和4年度に1系統が樹立され、また別の1系統については作製が進行している。さらに導入予定の遺伝子改変マウスはおおよその導入日程が決定しており研究のための準備は着実に進展している。

今後の研究の推進方策

解析項目においてI) C型レクチン受容体とリガンドの相互作用による免疫システムの制御機構、II) 二本鎖糖鎖の脱シアル化機構は研究計画に従って解析を実施する。
III) 遺伝子改変マウスおよびCreマウスの作製と疾患関連性の解析、については1系統樹立に成功し、またCreマウスは本年度中に樹立する予定である。これらのマウスのコロニー作成、交配を実施し解析に用いるマウス系統の樹立を目指す。

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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