研究課題
基盤研究(C)
一酸化炭素には、抗炎症作用、細胞保護作用、抗酸化ストレス作用があることが明らかになりつつある。CO放出薬剤などを利用した臨床応用も盛んに進められている一方で、生体内においても一酸化炭素はヘムの分解過程において常時放出されている。しかしながらそのメカニズムや活性調節機構は不明である。本研究では生体内一酸化炭素の活性調節機構を明らかにすることを目的としている。
昨年度に引き続き特に生体内で発生しているCOのターゲットとなる分子の探索を行った。種々の培養細胞(A375, Sk-mel188 human melanoma cell lineAGS, MKN-28, MKN-459 gastric adenocarcinoma cell line)を利用して、種々の濃度のCOガスで刺激をしたのち、RNA sequenceを行った。その結果、質量分析法および二次元電気泳動法で同定したものとは異なる数種のmRNAの増減が確認された。
3: やや遅れている
COガスによって誘導されるタンパク質を同定する目的で2種類の異なるアプローチで行ったところ、異なるターゲットが得られ、その解析に時間を要したため。
ここまで得られた複数のCO分子特異的ターゲットの中から最も有効性の高いものに絞り込んで詳細な解析を行う予定である。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (8件)
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