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分子の揺らぎを邪魔しない小さな標識を用いた高速1分子顕微鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K06167
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関東京大学

研究代表者

池崎 圭吾  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10722960)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード超解像顕微鏡 / 1分子計測
研究開始時の研究の概要

生体分子モーターは、柔軟な分子構造と熱揺らぎによる確率的な振る舞いを巧みに利用することで、乱雑な細胞内環境において効率的に機能していると考えられている。近年、超高速計測によって分子モーターの揺らぎを利用した動作機能の解明が進んできている。しかしながら、現在の高速計測では分子モーターより1桁大きい標識を用いる必要があるため、分子モーターの揺らぎが大きく抑制される。その為、分子モーターの本来の機能を解明するために小さな標識を用いた高速計測法が必要である。本研究では、超解像顕微鏡法に独自の工夫を組み合わせることで新しい高速蛍光1分子計測法を開発し、揺らぐ素子としての分子モーターの機能解析を行う。

研究実績の概要

生体分子モーターは、柔軟な分子構造と熱揺らぎによる確率的な振る舞いを巧みに利用することで、乱雑な細胞内環境において効率的に機能していると考えられている。近年、超高速計測によって分子モーターの揺らぎを利用した動作機能の解明が進んできている。しかしながら、現在の高速計測では分子モーターと同等あるいは1桁大きいプローブを用いる必要があるため、分子モーターの揺らぎが大きく抑制される。その為、本研究開発では分子モーターの本来の機能を解明するために小さなプローブを用いた高速計測法の開発を試みている。
昨年度は初年度に引き続き高速1分子超解像顕微鏡の開発・計測システムの構築および構築した顕微鏡を用いてキネシン分子モーターの1分子計測を実施した。具体的には、構造化照明光の励起光強度の変化量(傾斜)を大きくし単位時間・変位距離当たりの蛍光光子数の絶対量・相対変化量を増大させることで時空間分解能を1桁以上向上させた。さらに自発的に動き回る分子モーターを速やかに検出・追跡するためにソフトウェアの改良を行い、検出から追跡開始までの時間を1ミリ秒程度で行うことに成功した。これらの開発を通して構築した高速1分子超解像顕微鏡を用いて小さな蛍光標識(Atto647n)で修飾したキネシン1分子の高速追跡を実施した。その結果、キネシンのステッピングに伴う蛍光色素の変位をサブミリ秒の時間分解能で計測することに成功した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通りに進捗している。

今後の研究の推進方策

ここまでの研究は当初の予定通りに順調に進捗しており本年度の研究計画に変更はない。
本年度はこれまでの2年間で開発した超解像顕微鏡を用いてキネシンの高速1分子計測を実施し、標識による立体障害負荷の無い状態の分子モーターの振る舞いを明らかにする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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