研究課題
基盤研究(C)
高効率な単一チャネル電流計測装置を開発する。単一チャネル電流計測法は、精度が高く時間分解能に優れたイオンチャネルの活性測定法であり、イオンチャネルの薬理学、生物物理学的解析には欠かせない手段である。しかし、その測定効率は極めて低く、計測の効率化が強く望まれている。そこで、人工膜法を大きく改良し、簡便かつ高効率な計測法の開発を行ってきた。これまでに親水性ゲルあるいは固体上に固定したチャネル蛋白を直接人工膜に組み込む方法を開発し、測定効率を従来法の数十倍にすることに成功した。本研究では、この方法と微小流路技術を組み合わせることで多チャンネル化・自動化を図り、更なる簡便・高効率な計測装置を開発する。