研究課題/領域番号 |
22K06197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松井 貴英 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (10827794)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | エクソソーム / Rab / MVB |
研究開始時の研究の概要 |
近年、単一の細胞から、サイズや内容物の異なる多様なエクソソームが分泌されることが報告されている。しかし、単一の細胞内でエクソソームの多様性がどのように生み出されるのか、その分子機構は全くの未解明であった。本研究では、MDCK細胞をモデルとして、単一の細胞から多様なエクソソームが分泌される分子基盤、特にMVBの頂端膜と側底膜への輸送機構の解明を目指している。
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研究実績の概要 |
エクソソームは、細胞小器官であるMultivesicular body(MVB)を由来とする細胞外小胞で、近年、様々な生理機能や疾患への関与が報告されている。細胞からエクソソームが分泌されるには、MVBが細胞膜方面へ輸送され、細胞膜と融合する必要があるが、各ステップの分子機構に関しては多くのことが未解明である。最近私は、上皮細胞の異なる細胞膜領域(頂端膜と側底膜)からタンパク質組成の異なる二種類のエクソソーム(頂端膜エクソソームと側底膜エクソソーム)が分泌されることを発見した(Matsui T et al. EMBO Rep., 22:e51475, 2021)。しかしながら、形成されたMVBが、どのような分子メカニズムで各細胞膜方面へ選択的に輸送されるのかは、全くわかっていない。本研究では、MVBの選択的輸送に関わる因子の探索を行い、得られた候補因子の機能解析を行うことで、上皮細胞におけるエクソソーム分泌の分子基盤の解明を目指している。 今年度は、細胞内のオルガネラ、小胞の輸送を制御する低分子量Gタンパク質に着目し、各MVBの細胞膜方面への輸送に関与するRabの探索を行い、頂端膜方面への輸送はRab27とRab37が、側底膜方面への輸送にはRab39が必要であることを見出した。 Rabがオルガネラや小胞の輸送を行うには、エフェクターと総称される特異的な結合分子と複合体を形成する必要がある。そこで私は、Rab39結合分子として知られていたUACAというタンパク質に着目した。UACAはこれまで機能に関する報告がほとんどなかった。UACAノックアウト細胞を用いて詳細な解析を行った結果、UACAはRab39との結合依存的にMVBの側底膜方面への輸送をコントロールすることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初は最終年度の論文発表を予定していたが、非常に順調に研究が進展し、今年度中に当研究内容を論文化することができた。
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今後の研究の推進方策 |
エクソソームを分泌するには、細胞膜近傍に輸送されたMVBが細胞膜と融合する必要がある。しかしながら現在までにMVBと細胞膜の融合のメカニズムは解明されていない。そこで今後はこのMVBと細胞膜の融合機構の解明を目指す。
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