研究課題/領域番号 |
22K06271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
濱田 隆宏 岡山理科大学, 生命科学部, 准教授 (20452534)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 微小管 / 植物 / 微小管付随タンパク質 / MAPs |
研究開始時の研究の概要 |
植物の発生や形態形成において細胞内の微小管は必要不可欠な構造であり、細胞伸長方向の制御を行う表層微小管、細胞分裂方向の制御を行うPPB、染色体の分配に働く紡錘体、細胞質分裂を行うフラグモプラストなどが知られている。これらの微小管の制御には、微小管周辺に結合する微小管付随タンパク質群が重要であり、これまでに多くの微小管付随タンパク質群が同定されているが、その全容は未だ不明である。そこで本研究では、新規微小管付随タンパク質群であるCCMA familyの微小管制御メカニズムを解析し、植物における微小管制御メカニズムの解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、微小管付随タンパク質群プロテオーム解析により発見された新規微小管付随タンパク質群(MAPs)であるCCMA familyの機能解析を行なっている。今年度はこれまでに明確ではなかった分裂期の微小管構造物におけるCCMAの局在解析を行った。CCMA4-GFPとpUBQ10-mCherry-tub6でラベルした微小管との同時観察により、CCMA4は表層微小管以外にも、PPB (preprophase band)、紡錘体、フラグモプラストなどに局在することが明らかとなった。 また昨年度にCCMAの四重変異体において行われた微小管ダイナミクス解析では「野生型よりも微小管の重合速度が上昇する」という結果が得られていた。今年度の更なる解析により、CCMAの四重変異体では「野生型よりも微小管の重合から脱重合に切り替わるタイミング」であるカタストロフの頻度が上昇するという結果が得られた。このことはCCMAは微小管プラス端でカタストロフを抑制している可能性を示唆している。 CCMA1とCCMA4の更なる機能解析のために、近位依存性ビオチン標識法により、CCMA1やCCMA4と相互作用するタンパク質をビオチン標識し、精製したタンパク質を質量分析計により同定した。CCMA1の相互作用タンパク質としてCCMA1からCCMA4の全てCCAM familyが同定されたのに対し、CCMA4の相互作用タンパク質としてはCCMA3のみが同定され、CCMA1やCCMA2は同定されなかった。また、これら以外にも、CCMA1やCCMA4と特異的に相互作用すると思われるタンパク質候補も同定できた。その一方、相互作用が期待されていたtubulinや既知の微小管プラス端タンパク質は検出されなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
変異体における微小管ダイナミクスの追加解析などを行ったために研究成果の取りまとめが遅れている。また今年度に行う予定であったCCMAのin vitroにおける解析ができていない。そのためやや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
CCMAの局在解析と変異体の解析は終了しており、論文として成果発表を行う。また相互作用タンパク質の同定に関しては、検出条件を検討し、再解析を行う。またCCMAのin vitroにおける解析も行う。
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