研究課題
基盤研究(C)
動物の多細胞性は、細胞間のコミュニケーションによって成り立っている。単細胞の祖先からそのような複雑な仕組みがどうやって進化したのか?この問いに答えることは、動物の多細胞性の起源という「大進化」の分子メカニズムに迫ることである。驚くべきことに、典型的な接触型の細胞間連絡機構、Notchシグナリングと、非接触型の細胞間連絡機構、受容体チロシンキナーゼ(RTK)シグナリングの原型が、動物に近縁な原生生物(単細胞ホロゾア)にも存在する。本研究では、独自のモデル生物と遺伝子操作技術を使ってこれらの遺伝子の機能を明らかにし、動物多細胞化メカニズムの一端を明らかにする。