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新規なモデル系の導入による学習行動研究の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 22K06386
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45040:生態学および環境学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

笹川 幸治  千葉大学, 教育学部, 准教授 (30647962)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード学習行動
研究開始時の研究の概要

学習にもとづいた行動変化は動物では普遍的であり、個体レベルの現象だけでなく、種間関係や種分化などの、より広範な現象にも影響を与えうる。本研究では、学習行動研究の新たなモデル系を確立し、「どのような生態形質が学習能力の進化と関係するか?」「学習能力の進化は食性進化や種分化を促進するか?」などの、未解明の問いに取り組む。

研究実績の概要

昨年度は系統維持に用いる寄主種を、学習行動実験に用いる寄主種の一方としたために、検出された学習効果が生育寄主の影響を受けている可能性があった。この点を検証するために、もう一方の寄主種で生育した個体を用いて同様の行動実験を行なった。検出された学習効果は、昨年度に実施したもう一方の寄主での生育個体での結果とほぼ同じであったため、調査種においては成長時に寄主の匂いにさらされることによる寄主学習は行なわれないと考えられた。この現象がこのグループに一般的なのかどうかを判断するには、他の種でも同様の実験を行なう必要がある。

また、未調査の一種について新たに実験に着手したものの、雌雄判別が外部形態では著しく困難であることが判明した。行動実験に用いるのは雌個体であるので、半分が破棄データになる前提で性別未同定の個体で実験を行なっていく方法を現段階では取っている。しかし、効率が悪いこと、および、同様に雌雄判別が困難な種がもう一種いることから、何らかの改善が必要であると考えている。外部構造の形態学的および計測学的解析を用いることで、個体が生きた状態でダメージを与えることなく雌雄を確実に判別する方法を確立できるかもしれない。

さらに、行動の動画記録による解析にも着手した。今年度は実験系の立ち上げに手間取ったため本格的なデータは取ることできなかったものの、予備的にとった動画を検討したところ、今後の解析に十分に耐えうるデータであることを確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

大学での業務負担等が想像以上に増えたことから、当初予定していたほど研究に割り当てる時間を確保することができなかった。

今後の研究の推進方策

単純作業については、必要に応じて学生バイトなどを雇うことによる改善を考えている。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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