研究課題/領域番号 |
22K06394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 石巻専修大学 |
研究代表者 |
辻 大和 石巻専修大学, 理工学部, 准教授 (70533595)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 種子散布 / 糞虫類 / げっ歯類 / ニホンジカ / 金華山 / ニホンザル / 霊長類 / 食肉類 / 齧歯類 / 糞虫 |
研究開始時の研究の概要 |
果実食者による飲み込み型の種子散布効率は、散布される種子の「量」と「質」で決まる。果実食者の糞の特性(匂い・大きさ・硬さ・栄養価)は、糞虫類による種子の埋め込みや、げっ歯類・草食獣による種子の捕食に影響すると考えられるが、それが散布された種子の適応度にどの程度影響するのかは未解明だった。本研究は『群集レベルのアプローチと物理・化学的要素の融合』という新基軸を打ち出し、種子散布効率をより正確に評価する。
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研究実績の概要 |
2022年4月から2023年3月にかけて、宮城県石巻市金華山島を計12回、同清崎地区を12回訪問し、種子散布に関する調査を実施した。1) ニホンザル、ホンドテン、アカギツネの糞の採集 -> 調査期間中に約500個の糞を採集し、中に含まれる種子の取り出しと同定を行った。2) げっ歯類の捕獲調査 -> 金華山島でシャーマントラップを用いたヒメネズミの捕獲調査を行い、夏から秋にかけて個体数が増加することを明らかにした。3) センサーカメラによる種子の捕食者の撮影 -> 2021年度から継続して調査している。本年度、齧歯類による地上の種子の捕食は確認されなかった。シカによる捕食の影響は、次年度も引き続き評価する。4) 糞虫類(センチコガネ類、エンマコガネ類、マグソコガネ類)の処理を受けたサル糞に含まれる種子の発芽実験 -> 金華山島での野外実験は、2021年度からの継続調査である。複数種でサル糞に含まれる種子の発芽を確認した。本年度、新たに大学での室内実験を開始した。1)の調査で回収した種子をもちい、糞虫の処理の効果を考慮した複数の条件を設定して播種した。 野外調査と並行して、学術論文の執筆を行った。金華山島でサル糞に集まる糞虫相の論文を公表した。また、サル糞の分析法に関する和文論文並びに、その手法を用いた他地域のサルの食性に関する和文論文を公表した。 本プロジェクトを含むニホンザル研究により、日本生態学会から学会賞(第16回生態学会大島賞)を受賞した。プロジェクトに関する学会発表を8回行った(共著含む)。このうち、2023年3月の日本生態学会での発表は、学会賞の受賞講演である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
糞サンプルの採集ならびに発芽実験は計画通り進行中だが、匂い物質、糞の硬度、並びに栄養価に関する分析にほとんど手を付けることができていない。
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今後の研究の推進方策 |
本年度も引き続ぎ各調査地の野外調査を継続し、糞サンプルの採集、ならびに糞虫の採集を実施する。本年度、糞虫類による種子の埋め込み能力の評価を目的とした野外/室内実験を行う。糞の匂い成分並びに硬度の計測の準備を進める。栄養価に関するデータの収集が遅れているため、先行研究の値を流用することも検討する。
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