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堆積物中の貝殻に基づく干潟貝類の捕食-被食関係の解明と将来予測

研究課題

研究課題/領域番号 22K06412
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45040:生態学および環境学関連
研究機関千葉県立中央博物館

研究代表者

千葉 友樹  千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (40847935)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード古生態学 / 貝類 / 干潟 / 捕食痕 / 堆積物コア / 捕食-被食関係 / 干潟貝類 / タマガイ科肉食性巻貝
研究開始時の研究の概要

本研究では,堆積物コアに含まれる貝殻を用いて,干潟貝類の捕食-被食関係の時空間変化を現在から過去数百年に渡って解き明かすことを目指す.サキグロタマツメタは,中国や北朝鮮から輸入されたアサリに混入して日本の干潟に移入したタマガイ科の外来肉食性巻貝で,エサとなるアサリの貝殻に特徴的な捕食痕を残して中身だけを食べる.そこで,本種が移入した7地点の干潟において,堆積物コアを採取し,捕食痕の見られるアサリの貝殻の割合と年代測定に基づいて,アサリの食害の時空間変化を解明する.さらに,サキグロタマツメタによるアサリの食害と水温との関係を探索し,今後の気候変動によって食害が顕在化する地域を事前に予見する.

研究実績の概要

本研究では、堆積物コアに含まれる貝殻を用いて、干潟貝類の捕食-被食関係の時空間変化を現在から過去数百年~数千年に渡って解き明かすことを目指す。サキグロタマツメタ(以下、サキグロ)は、中国や北朝鮮から輸入されたアサリに混入して日本の東海~東北地方の干潟に移入したタマガイ科の外来肉食性巻貝で、エサとなるアサリの貝殻に特徴的な捕食痕を残して中身だけを食べる。そこで、本種が移入した東海~東北地方の6地点の干潟において、堆積物コアを採取し、捕食痕の見られるアサリの貝殻の割合と年代測定に基づいて、アサリの食害の時空間変化を解明する。
本年度は、岩手県山田町織笠川河口干潟で堆積物コアを採取した。また、福島県相馬市松川浦で表層(深度20cm以下)堆積物を採取し、アサリの貝殻に捕食痕が見られることが分かった。捕食痕の見られるアサリの貝殻の割合は、これまでに表層堆積物と堆積物コアを調べた宮城県東松島市東名海岸と織笠川河口干潟よりも低く、場所によって捕食圧が異なると考えられる。次年度に松川浦で堆積物コアを採取する地点を決めることができた。千葉県木更津市小櫃川河口干潟では、現地を下見して、堆積物コア採取地点を検討した。これまでに採取した堆積物コアから、貝殻を拾い出し、捕食痕の見られる貝殻の割合を算出し、年代測定に使用する貝殻を選定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまでに採取した堆積物コアには、想定よりも貝殻が多く含まれていたため、貝殻を拾い出す作業がやや遅れている。現在も貝殻の拾い出しと年代測定に使用する貝殻の選定を進めている。

今後の研究の推進方策

本年度の調査にて、松川浦の堆積物コア採取地点が決まったので、次年度は堆積物コアを採取して、分析を進める。小櫃川河口干潟で表層堆積物を採取して、堆積物コア採取地点を決める予定がある。これまでに採取した堆積物コアから貝殻を拾い出し、捕食痕の見られる貝殻の割合を算出し、年代測定を実施する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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