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日内リズムを整えるように光刺激を制御した照明の日常生活を想定した有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K06422
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45060:応用人類学関連
研究機関北九州市立大学

研究代表者

福田 裕美  北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (50551412)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードスマートフォン / 視線 / 屋外照明 / 概日リズム / 光環境 / 照明 / 動画視聴 / 心理 / 睡眠 / 日内リズム / 光 / エネルギー消費 / 照明計画
研究開始時の研究の概要

本研究では、実際の夜間の室内照明や、スマートフォンなどの液晶ディスプレイの利用によって暴露される光の実態を把握し、日内リズムを整えるように計画された照明の有効性の検証を日常生活での健常者および病院や介護施設等で行動制限のある人々を対象に行うことを目的としている。照明の有効性は、エネルギー消費量、携帯型睡眠調査計による睡眠状況、睡眠状況調査票、心理評価などから判断する。さらに、研究から得られた成果はデータベース化し、生活習慣病の予防や健康増進のために、照明計画や液晶ディスプレイ利用の指針化を図る。

研究実績の概要

本研究では、実際の夜間の室内照明や、スマートフォンなどの液晶ディスプレイの利用によって暴露される光の実態を把握し、日内リズムを整えるように計画された照明の有効性の検証を日常生活での健常者および病院や介護施設等で行動制限のある人々を対象に行うことを目的としている。
2022年度から引き続き、社会状況(covid-19)を考慮して病院や高齢者施設での調査は行わないこととした。2022年度に室内照明とスマートフォンの利用状況について大学生を対象に実態調査および実験を行ったことを踏まえ、2023年度は夜間の屋外照明とスマートフォンの利用状況について実態調査と実験を行った。屋外照明は、屋内照明と同様に、ヒトの概日リズムへ影響をおよぼしているとともに、自然環境で生息する動植物へも影響をおよぼしているため、その計画は多くの生態にとって重要な意味をもつ。
夜間、歩行時にスマートフォンを利用する(いわゆる歩きスマホ)世代は20代の若者に多いことから、大学生男女80名を対象に歩行中のスマートフォンの利用の有無や利用目的、屋外照明への関心度などについてアンケート調査を実施した。また、福岡県北九州市の駅前3か所において夜間歩行中のスマートフォン利用状況を観察した。また、アンケート結果より、一般的な街灯よりも装飾性のある照明の方が目を向けやすいことが考えられたため、装飾性のある足元灯を作成し、一般的な街灯と装飾性のある足元灯で歩きスマホ中の視線にどのように違いがあるか視線追跡装置を用いて計測した。足元灯で計画したのは、ヒトの光受容器への光刺激量の到達が街灯よりも小さくなると考えられるためである。詳細なデータ分析は2024年度に行う予定だが、装飾性の高い足元灯は一般的な街灯よりも歩行者の視線を集めやすく、概日リズムへの影響を抑えつつ歩きスマホの抑制や歩行中の安全性を高める可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた病院や介護施設での調査や実験は行わなかったが、代わりに大学生を対象とするアンケート調査、日没後の屋外観察調査、夜間照明を用いた実験を充実させた。

今後の研究の推進方策

2023年度に実施した視線解析や、アンケート調査、観察調査のデータ分析を詳細に行う。また、研究期間の最終年度と予定しているため、研究成果をまとめて対外発表を積極的に行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] メラノプシン含有網膜神経節細胞網膜電図の季節変化2023

    • 著者名/発表者名
      久瀬真奈美, 片岡基, 松原央, 福田裕美, 森田健
    • 雑誌名

      日本眼科学会雑誌

      巻: 127 ページ: 449-455

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 照明年報 6.1 視覚生理学2022

    • 著者名/発表者名
      福田裕美
    • 雑誌名

      照明学会誌

      巻: 106 ページ: 230-232

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 水晶体混濁と概日リズム2022

    • 著者名/発表者名
      福田裕美
    • 雑誌名

      IOL&RS

      巻: 36 ページ: 39-44

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 夜間歩行時のスマートフォン使用者の視線に街路照明が及ぼす影響2024

    • 著者名/発表者名
      福田裕美, 川上そよ香
    • 学会等名
      日本生理人類学会第85回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] スマートフォン使用時の照明環境及び視聴内容の違いが睡眠に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      福田裕美, 石橋渚
    • 学会等名
      日本生理人類学会第84回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] メラノプシン網膜神経節細胞への光刺激制御の睡眠への影響2022

    • 著者名/発表者名
      福田裕美
    • 学会等名
      日本睡眠学会第47回定期学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 人間の許容限界事典. 第Ⅱ章「感覚 1視覚(視力)」, 第Ⅷ章「生活・健康 4照明」担当2022

    • 著者名/発表者名
      福田裕美(長谷川 博,村木 里志,小川 景子(編))
    • 総ページ数
      805
    • 出版者
      朝倉書店
    • ISBN
      9784254102963
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 北九州市立大学教員紹介

    • URL

      https://www.kitakyu-u.ac.jp/env/faculty/d-design/introduction/yumi-fukuda.html

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] Researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/y-fukuda

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] 北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科教員紹介

    • URL

      https://www.kitakyu-u.ac.jp/env/faculty/d-design/introduction/yumi-fukuda.html

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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