研究課題/領域番号 |
22K06464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大島 登志男 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20311334)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経回路形成 / 神経再生 |
研究開始時の研究の概要 |
神経発生重要な役割を有するCRMP2の神経回路形成における役割をリン酸化による調節に着目して解析する。また、我々のこれまでの研究から脊髄損傷や視神経損傷などでの病態において、CRMP2のリン酸化抑制により神経再生を促進出来る可能性が示唆されおり、本研究において、神経損傷のモデルマウスを用いて、CRMP2のリン酸化を抑制する効果を有する薬剤を用いた神経疾患の治療の観点からも研究を進める。
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研究実績の概要 |
我々は神経回路形成におけるCRMP2のリン酸化の意義を、皮質脊髄路(CST)の形成に着目して研究を進めた。手法としては、CRMP2のリン酸化部位のSer522をAlaに置換したCRMP2KIマウスを野生型と比較して解析した。脳内にトレーサーを注入して、CSTを標識することにより、神経回路形成の異常を調べることが出来る。その結果、脊髄レベルでCSTが同側のみに軸索を伸長することにCRMP2のリン酸化が関与していることを見出した(発表準備中)。また、CRMP2のリン酸化抑制が脊髄損傷や視神経損傷からの回復を促進すること報告してきたが、CRMP2のリン酸化を抑止したCRMP2KIマウスでは、坐骨神経結紮後に起きる異痛症が軽減されることを見出した(発表準備中)。さらに、CRMP2のリン酸化は正常眼圧緑内障(NTG)の進行にも関与しており、その抑制が病態改善に寄与するかを検討した。まずは、NTGマウスモデルとCRMP2KIを掛け合わせることでNTG病態の進行が抑制されることを報告した(Brahmaら2022)。更に、CRMP2のリン酸化を抑止することが報告されている薬剤をNTGマウスモデルに投与することで、NTG病態が改善することを報告した(Wangら2024)。今後は、これらの薬剤の抹消神経損傷後に起きる異痛症に対する治療効果を検討することで、ヒト臨床への応用を目指す研究を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
CRMP2のリン酸化がCSTの形成に関与していることを示す論文の投稿を進めるとともに、CRMP2のリン酸化を抑止したCRMP2KIマウスで坐骨神経結紮後に起きる異痛症が軽減されることを示す研究成果を公開することを目指す。
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