研究課題/領域番号 |
22K06468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井ノ口 霞 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特別研究員 (90632349)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会性行動 / ストレス / 情動 / 記憶 / 神経回路 / 可塑性 |
研究開始時の研究の概要 |
動物は様々な情報を処理し適切な行動を行っている。生存に重要である社会性行動は、動物の経験に依存して基盤となる回路が適切に調節されると考えられている。強い恐怖経験などによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)では海馬・扁桃体に機能異常が生じ、長期的な行動変化を引き起こす。しかし、どのような機能回路変化が行動に影響を与え制御しているのかは明らかにされていない。これまでに恐怖経験マウスでは扁桃体回路により制御されている社会行動に影響が見られることを明らかにした。本研究では恐怖経験マウスの機能回路がどのように変化するのかを明らかにする。この研究によりPTSDの新規治療法の開発に結びつくことが期待される。
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研究実績の概要 |
生存に重要である性行動、攻撃行動などの社会性行動は先天的な行動であるが、動物の社会的経験に依存して基盤となる回路が適切に調節されると考えられている。強い恐怖経験などによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)では海馬、扁桃体基底外側部に機能異常が生じ、長期的な行動変化を引き起こす。しかし、どのような機能回路変化が先天的行動に影響を与え制御しているのかは明らかにされていない。本研究では恐怖経験マウスにおいて先天的な社会行動異常があることを見いだした。さらに遺伝薬理学的に扁桃体の神経活動を抑制すると、恐怖経験マウスと同様の社会性行動異常が見られる事が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は恐怖経験により変化する社会性行動を見いだし、その社会性行動の機能領域を同定することができ順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は恐怖記憶によって変化する扁桃体神経細胞の動態を明らかにする。最初期遺伝子の発現変化を検証し、恐怖経験時の神経細胞活動操作により社会性行動がどのように変化するかを調べる。
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