研究課題/領域番号 |
22K06513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
西川 泰弘 名城大学, 薬学部, 助教 (20633580)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ペプチド / 中分子 / アミノ酸 / 縮合反応 / 無保護 |
研究開始時の研究の概要 |
ターゲット分子への基質特異性が高く、副作用が比較的少ない高分子医薬品と、製造コストが安価な低分子医薬品の利点を併せ持つとされる、中分子医薬品が注目を集めている。その代表はペプチド医薬品であるが、現在の化学合成法ではいまだ製造コストが高いため、より効率的で低コストな手法の開発が急務となっている。申請者は、独自に考案した金属テンプレート効果を利用するアシル化法を応用し、低コストで実施できるペプチド伸長反応の開発を計画した。ペプチドは医薬品のみならず、素材、農学分野でも注目される物質であることから、ペプチドの効率的合成法の開発を通して、多分野へも波及する基盤技術の創製を目指す。
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研究実績の概要 |
ターゲット分子への基質特異性が高く、副作用が比較的少ない高分子医薬品と、細胞内の標的にも作用し、製造コストが安価な低分子医薬品の利点を併せ持つとされる、中分子医薬品が注目を集めている。その代表であるペプチド医薬品は、特殊アミノ酸の導入や化学修飾による新機能の開拓が見込まれているが、現在の化学合成法では製造コストが高く、より効率的で低コストな手法の開発が急務となっている。現在のペプチド合成法におけるコスト高の原因は、高価な保護アミノ酸を用いていることとみなし、この問題を無保護アミノ酸を用いる手法へと切り替えることで解決することを目指した。本研究では、独自に考案した金属テンプレート効果を利用し、無保護アミノ酸を比較的安定な活性エステルと直接反応させることを計画した。本年度は無保護アミノ酸を固定し、各種活性エステルの反応を検証し、適切な活性エステル構造を探索した。さらに、反応生成物であるモデルペプチドのジアステレオマーを調製し、逆相HPLC条件にて分離することで、高感度かつ高速にエピメリ化率を測定する条件を見出した。反応条件を精査することで、モデル実験ではあるもののラセミ化を最小限に抑制しつつ、収率良くペプチドを得ることに成功した。次年度は、本手法が様々なペプチドおよび反応させるアミノ酸に適用可能かどうかの検証を続けていく予定である。また、長鎖ペプチド合成に向けて、疎水性タグを用いた簡易精製法を検討することにより、液相での連続伸長反応の開発にも着手する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
モデル実験においてラセミ化を最小限に抑制しつつ、収率良くペプチドを得ることに成功した。活性エステルの加水分解が一部観測されたため、これを抑制することが課題である。
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今後の研究の推進方策 |
本手法が様々なペプチドおよび反応させるアミノ酸に適用可能かどうかの検証を続けていく予定である。特に嵩高い無保護アミノ酸を縮合させることや、C末端にエピメリ化しやすいCysやHisを用いた場合にエピメリ化を抑制できるか検証する必要がある。
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