研究課題
基盤研究(C)
近年、メッセンジャーRNA (mRNA) 医薬が大いに注目されている。しかし、mRNAは不安定な物質であるため保存性に乏しく、遺伝子発現の持続性ならびに強度 (翻訳効率) についても改善が望まれている。また、投与後の炎症反応を軽減させるためには、mRNAの持つ免疫原性の制御が重要となる。これに対し本研究課題では、mRNA医薬に ① 化学的および生化学的安定性、② 持続的且つ高い翻訳効率、③ 免疫原性回避能を付与する人工核酸技術の創出を目的とする。具体的には、mRNA医薬開発に資する人工核酸分子を提案し、これを含む高機能型人工mRNAによる感染症およびがんmRNAワクチンを開発する。