研究課題
基盤研究(C)
セレンは、グルタチオンペルオキシダーゼなどの生体を酸化ストレスから保護する酵素に含まれることからも、ヒトに必須の微量元素である。また、有機セレン化合物には、COVID-19に対して有望な阻害活性をもつエブセレンのように、医薬分子として高いポテンシャルをもつものがある。しかし、有機セレン化合物の合成法には未だ開拓の余地が残されている。本研究は、四塩化チタンを用いるアルドール縮合により、単純な原料から多様かつ新規な不飽和セレノエステルを合成することで、その生物活性や合成的有用性を解明することを目指すものである。