研究課題/領域番号 |
22K06597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
山本 融 香川大学, 医学部, 教授 (10251480)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 小胞輸送 / APP / Alcadein / 神経変性 / 軸索輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
軸索輸送障害は認知症などの神経変性疾患の初期において共通して認められる分子病態である。軸索では様々な小胞が輸送されているが、我々は、自身を含む小胞をキネシンモーターを徴発して強制的に輸送させるタンパク質Alcadeinを見出した。本研究では、このユニークな「特権的」小胞輸送の成り立ちとその生理的意義を明らかにすることにより、神経変性疾患の診断・治療に資する新たな知見を獲得することを目的とする。
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研究実績の概要 |
認知症をはじめとする神経変性疾患の克服は、超高齢化社会の健全性を維持する上で喫緊の課題である。多様な病状を呈する神経変性疾患であるが、その初期において共通して認められる分子病態として軸索輸送障害が注目されており、精力的に解析が進められている。我々は、順行性高速軸索輸送の主要成分であるキネシンモータータンパク質を、単独でかつ強制的に活性化することによって、自身を含む小胞を「特権的」に輸送させることのできるユニークな膜タンパク質Alcadein(Alc)を同定し、解析を進めている。本年度は、Alcα欠失マウスにおいて見出したアミロイド産生的代謝の亢進について、そのアルツハイマー病(AD)病態への寄与についての検証を進めるために、Alcα欠失マウスと、非生理的過剰発現による人為的表現型の発現を排したマウスモデルであるヒトAPPノックインマウスとの交配をおこない、当該モデルマウスにおけるAD病態が、Alcαの欠失による「特権的」小胞輸送の欠落によりどのような影響を受けるかを、病態生化学的・病理学的な解析を進めることにより検証した。その結果、Alcαの欠失により、Aβ40/42の産生と老人斑の形成がともに亢進することが確認され、特権的小胞輸送の欠落がAD病態に促進的に働きうることが明らかとなった。また、Alcs欠失マウスの系統的病理検索を進めたところ、12ヶ月令程度までは、顕著な異常が認められることはなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ヒトAPPノックインマウスを用いた検証が進み、AlcαのAD病態への寄与を明らかにすることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
Alc欠失老齢マウスを調製し、その系統的な解析をおこなう。また、Alcによって特権的に輸送される因子の同定を進める。
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