研究課題/領域番号 |
22K06649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 横浜薬科大学 |
研究代表者 |
藤田 融 横浜薬科大学, 薬学部, 講師 (80714675)
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研究分担者 |
前田 智司 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (60303294)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アミロイドβタンパク質 / 貪食 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、哺乳類の貪食受容体MEGF10に着目して、アルツハイマー病の原因分子であるAβの脳内貪食除去機構をin vivoおよびin vitro系解析により明らかにする事を目的とする。具体的には、各AD進行段階のマウス脳や、マウス由来の培養細胞を用いて研究を進める。Aβの脳内からの除去の仕組みが明らかとなれば、現在までに有効な治療薬のないアルツハイマー病に対して新たな治療法や予防法の開発に貢献できると考えられる。
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研究実績の概要 |
本年度では、まずMEGF10の脳内における機能解析を行った。具体的には、MEGF10欠損マウスの脳から薄切切片を作製し、脳内の神経細胞、グリア細胞の数について検討した。その結果、MEGF10欠損マウスの脳内では、野生型に比べ神経細胞、およびアストロサイトの数が有意に増加している事が明らかとなった。一方で、ミクログリアの数は変化しなかった。 次に、アルツハイマー病(AD)におけるMEGF10の機能を解析した。具体的には、MEGF10欠損ADモデルマウスの大脳皮質の抽出液を用いて、Aβ42の量をELISA法により定量解析を行った。その結果、ADモデルマウスの大脳皮質と比べ、MEGF10欠損ADモデルマウスではAβ42の量が増加する事が明らかとなり、前年度のAβ沈着の免疫染色結果と一致した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度、SPF基準を満たさないマウスが見つかり、受精卵移植からのマウス作製を行った事により、実験計画が大幅に遅れてしまっているため。
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今後の研究の推進方策 |
MEGF10ホモ、およびヘテロ欠損マウスの脳から初代神経細胞、グリア細胞を回収し、Aβ42およびAβ43の貪食能力について解析する。また、MEGF10欠損ADモデルマウスの脳切片を用いて、神経細胞、およびアストロサイトとAβ42、Aβ43に対する二重抗体染色により、脳内でのAβ貪食割合の変化を解析する。
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