研究課題/領域番号 |
22K06685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
平澤 祐介 星薬科大学, 薬学部, 講師 (90434183)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | キョウチクトウ科 / アルカロイド / 多量体インドールアルカロイド |
研究開始時の研究の概要 |
キョウチクトウ科植物は多彩な環骨格を有するモノテルペンインドールアルカロイド(MIA)を有することが知られており、これまで多くの単量体および2量体のMIAが発見されてきた。このような中、申請者はいくつかの3量体以上のMIAを発見し、それらを構成する単量体および2量体とはまったく異なる生物活性を見出してきた。このような背景から、さらなる新規多量体MIAの発見により、これまでに全く知られていないユニークな活性をもつ物質が得られるのではないかという考えに至った。本研究では、キョウチクトウ科植物を素材として、種々の生物活性を有する多量体アルカロイドを探索し、開発することを目的としている。
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研究実績の概要 |
キョウチクトウ科植物であるニチニチソウ抽出、液々分配を継続して行っている。 ニチニチソウからは新規インドールアルカロイドG,Hを単離し、その相対立体配置を各種2次元NMRを用いて明らかにした。アルカロイドGはビンブラスチン骨格におけるiboga骨格の20-21位の結合が開裂した構造と推定した。アルカロイドHはビンブラスチン骨格におけるiboga骨格の2-7位と20-15位が[2+2]付加をした斬新な構造と推定した。絶対立体配置についてはCDスペクトルにより推定した。現在、3量体アルカロイドと考えられるアルカロイドIについてHPLCによる分離を行っている。本化合物はいくつかの条件でのHPLCによる精製を試みたが、NMRスペクトルにおいては、2つの化合物の混合物のように観測されている。今後、NOESYスペクトルを測定することにより、分離可能なものなのかの考察を行う。 一方、ツルニチニチソウを素材として探索研究を行い、akuammineとakuammilineが互いに11位で結合した新規アルカロイドを単離した。構造は各種2次元NMRを用いて明らかにした。本化合物については回転異性体と思われるものも単離しており、計算化学をもちいて、その存在の可否について考察中である。絶対立体配置についてはCDスペクトルにより推定する予定である。 今後、これらのアルカロイドについて、抗マラリア活性、細胞毒性、チューブリン重合阻害活性などの生物活性試験を行い、新たな医薬リードの開発につなげていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に問題なし
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今後の研究の推進方策 |
新規化合物の発見は順調である。今後もペースを落とさぬように努力する。
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