研究課題/領域番号 |
22K06768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
石田 智也 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (40933015)
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研究分担者 |
植村 麻希子 香川大学, 医学部, 助教 (00710188)
久保 博之 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (30746681)
今滝 修 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60437697)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 抗がん化学療法 / 癌性悪液質 / 腸管免疫療法 / 腸管内細菌叢 / アナモレリン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究のテーマは「癌性悪液質治療薬が消化管由来作動物質を介して腸管内細菌叢を改善し抗がん化学療法患者の腸管免疫栄養療法の効果を確認すること」である。本研究では癌性悪液質治療薬として開発されたグレリン作動薬「アナモレリン」による腸管由来感染症の抑制効果を検証する。腸管由来感染症の抑制に関連して、消化管由来作動物質の体内変化が作用し、腸管内細菌叢のパターンが変化、腸管内細菌叢に対する良好な作用、最終的に癌性悪液質改善効果が確認できることを研究仮説にした。癌性悪液質治療薬「アナモレリン」には、消化管由来ホルモンとして未知の機能があることが想定されており、新規の体内動態が検証できる可能性がある。
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研究実績の概要 |
本研究のテーマは「癌性悪液質治療薬が消化管由来作動物質を介して腸管内細菌叢を改善し抗がん化学療法患者の腸管免疫栄養療法の効果を確認すること」である。本研究では癌性悪液質治療薬として開発されたグレリン作動薬「アナモレリン」による腸管由来感染症の抑制を通してグレリンをはじめとする①消化管由来作動物質の体内変化と②腸管内細菌叢の変攪がみられることを確認し、腸管免疫効果の作用機序を解明する。本研究の仮説は「アナモレリン投与により抗がん化学療法中の腸管免疫療法が奏効すること」であり、グレリン作動薬「アナモレリン」投与前後における変化を以下の三つの段階で説明しようとする。 (1)癌性悪液質に関連する体内因子が変動する。→癌性悪液質改善効果の確認。(2)腸管内細菌叢のパターンが変化する。→腸管内細菌叢に及ぼす影響の検証。(3)腸管由来感染症が低下する。→腸管免疫療法の証明。 初年度は、抗がん化学療法を受けるがん患者を対象に、栄養学的プロファイル、口腔内細菌叢トライアル検査、菌血症診断例詳細追跡調査を行った。口腔内細菌叢の検索に歯科口腔外科学講座および腸管内細菌叢の検索に分子微生物学講座との研究打ち合わせを行いながら条件設定を試みた。結果口腔内細菌叢の乱れがない状態、つまり「正常細菌叢」の結果が判明した症例では化学療法中の菌血症の発症が少ないことが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
口腔内細菌叢および腸管内細菌叢に関する、マッチングしたデータを集めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
口腔内細菌叢および腸管内細菌叢の違いに着目しながら、栄養学的観点および臨床感染症学の視点から、臨床的特性を検討する予定である。
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