研究課題/領域番号 |
22K06804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
田中 俊昭 山形大学, 医学部, 客員研究員 (70536987)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | zeta型DGK / 核膜 / DNA修復 / DNAダメージ / DNA二重鎖切断 / ジアシルグリセロールキナーゼ / DNA修復タンパク複合体 / DNA修復複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
DNA修復過程において、切断化されたDNAが核膜へ融合することから、DNA修復の「足場」として核膜が重要である。しかし、DNA修復時における核膜の脂質二重膜上のリン脂質代謝の機能的役割については、全く解明されていない。そこで本研究は、DNA修復時の核膜上のリン脂質代謝酵素ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)ファミリーの機能解析を中心に以下の研究を実施する。 ・DNA修復過程における核膜脂質二重膜の構造解析 ・DGKファミリーを介した切断化DNAの核膜融合メカニズムの解析 ・核膜上のDNA修復タンパク複合体形成におけるDGKファミリーの作用 ・DNA修復分子の活性化機構の解明
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研究実績の概要 |
ジアシルグリセロールキナーゼアイソザイムの分子多様性の解明および細胞内における機能解析を進めて行くに伴い、DNA損傷時におけるDNA修復タンパク複合体の形成過程に大きな影響をもたらすことが明らかとなった。 DNA修復タンパク複合体は様々な核内タンパク質がDNA修復時に集合し、様々なDNAダメージに対応している。 今回の研究によってジアシルグリセロールキナーゼが欠失すると、DNA修復タンパク複合体の形成が破綻し、DNA修復の機能が阻害されてしまうことを明らかにした。 このことは、ジアシルグリセロールキナーゼによるリン酸化を受けるDNA修復に関わる様々な分子が、リン酸化修飾を受けることがDNA修復タンパク複合体の形成に影響を与えることを示唆するものである。しかしながらDNA修復に関与するタンパク質は多く存在し、どのタンパク質にジアシルグリセロールキナーゼが関与しているかはまだ不明な点が多くある。 現在のところ核膜の膜中に存在するジアシルグリセロールキナーゼが、どのようなDNA損傷に対して、どのタンパク質を標的にして機能しているかを研究中であり、複雑なDNA修復過程の一端を解明したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
核膜に存在するジアシルグリセロールキナーゼとDNA修復過程の相互の関係性を研究していく中で、ゼータ形ジアシルグリセロールキナーゼがDNA修復タンパク複合体の複合体形成に関与しているという新たな知見を得ることが出来た。 しかしDNA修復タンパク複合体の形成過程におけるジアシルグリセロールキナーゼによる機能には多くの解明ずべき点があり、異なる視点から研究課題にアプローチする必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、核膜中のジアシルグリセロールキナーゼ、特にDNA修復タンパク複合体の形成過程における核膜および核内での挙動を精査するとともにDNA修復タンパク複合体を形成する分子のリン酸化に関与しているかどうかを研究していく予定である。
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