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末梢標的とその支配神経形成についての定説の再考

研究課題

研究課題/領域番号 22K06807
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

佐藤 昇  新潟大学, 医歯学系, 教授 (00254756)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード運動ニューロン / メダカ胚 / 胸鰭 / 発生 / 細胞死 / 標的除去
研究開始時の研究の概要

発生早期に肢芽を除去すると、肢芽を支配する運動ニューロンはほとんど全て失われることから、四足動物において標的はその支配神経の発生に大きな影響を与えていることが知られている。ところが我々は、胸鰭を除去したメダカ胚において、その支配運動神経は細胞死によって失われず生存することを見出した。これは標的とその支配神経の形成に関する今までの定説と全く異なる結果であり、末梢の標的とその支配神経形成の因果関係を再考させるものである。本研究では、胸鰭除去後の運動ニューロンの投射や性質等を検討し、胸鰭を支配する運動ニューロンの回路形成の原理を明らかにすることを目指す。

研究実績の概要

クラーレによって神経筋活動を抑制された運動ニューロンの発生をモニターするために、まずクラーレで胸鰭の運動が抑制される条件等を検討した。孵卵5日目から10日目にかけて毎日クラーレを投与し、胸鰭の動きを1分間観察し計測した。
クラーレにより胸鰭の運動が抑制された状態、シナプス形成が影響を受けるのか検討をおなった。
クラーレ投与群とコントロール群で運動ニューロンをαチューブリンで、アセチルコリン受容体をα-bungarotoxinで標識して、シナプスの規模や広がりを観察した。その結果、クラーレによる神経筋活動が抑制されたメダカ胚の胸鰭において、シナプスの規模が拡大している様子が観察された。興味深いことにシナプス形成が神経筋活動を抑制することで刺激された可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度はクラーレによって神経筋活動を抑制した状態のシナプス形成を観察する試みに着手することができた。クラーレの効果の再現性を高める実験を行い、この効果が見t目られる実験条件の設定に成功した。

今後の研究の推進方策

神経筋活動の抑制により、運動ニューロンと胸鰭金とのシナプス形成の規模や家庭を精査する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A three-component model of the spinal nerve ramification: Bringing together the human gross anatomy and modern Embryology.2023

    • 著者名/発表者名
      Homma S, Shimada T, Wada I, Kumaki K, Sato N, Yaginuma H.
    • 雑誌名

      Front Neurosci

      巻: 16

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Macroscopic Anatomy of the Layered Structures of Facial Muscles and Fasciae in the Temporal-Malar-Mandible-Neck Region.2022

    • 著者名/発表者名
      Takami H, Hayashi T, Sato N, Ohshima H.
    • 雑誌名

      J Craniofac Surg

      巻: 33(7) ページ: 2258-2266

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] メダカの胸鰭における脊髄運動ニューロンのシナプス形成過程の検討2023

    • 著者名/発表者名
      相馬健一、渡辺啓介、長島寛、佐藤昇
    • 学会等名
      第128回日本解剖学会全国学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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