| 研究課題/領域番号 |
22K06817
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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| 研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
黒田 有希子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70455343)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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| キーワード | 骨形成 / 骨芽細胞 / 骨密度 / 骨代謝 / 血管 / 耳小骨 / 聴覚 / 感覚器 / 石灰化 / 骨迷路 / 骨形態 / 神経 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究では、聴覚に関連する骨の解析を通して「感覚器としての骨」という新たな骨機能の理解を目指す。また、感覚器に着目することで未知の骨形態・骨代謝制御機構の発見と解明を目指す。実際、申請者は中耳に存在する耳小骨が独自の骨代謝制御をとることで伝音機能に有利な骨基質を有していることを報告した。このことから、感覚器を構成する骨を研究対象とすることで新たな骨形態・骨代謝制御機構の発見につながる可能性は十分あると考えられる。
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| 研究成果の概要 |
多くの哺乳類で聴覚関連骨が高骨密度であることや、ヒトの骨形成異常を呈する疾患が難聴を伴うことから、耳周辺の骨が高骨密度であることの重要性が示唆される。本研究では、成獣マウスの聴覚関連骨において骨芽細胞がペリサイト様の形態で血管周囲に局在すること、骨内血管網が発達していること、血管周囲や鼓膜付着部などに高骨密度部位が限局していることが明らかとなった。また、聴覚器を形成する聴覚骨芽細胞では、長管骨を形成する一般的な骨芽細胞に比べて、血管新生、石灰化、細胞増殖に関与する遺伝子群の発現が上昇していた。以上の結果から、聴覚器は独自の骨代謝様式を持ち、高骨密度の骨を形成していることが示唆された。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚器と運動器の機能を維持することは、生活の質(QOL)を高めて健康寿命を延ばす上で、どちらも重要である。骨代謝・骨生物学領域において、運動器としての骨格の理解は確立している一方で、骨が感覚器においても重要な役割を果たしているという視点からの理解は十分でない。申請者は中耳に存在する耳小骨の研究を通し、聴覚に関連する骨が独自の形態形成や代謝制御をとることで感覚器の機能を引き出していることに気付いた。聴覚器独自の骨制御機構に関する本研究は、新たな骨形態・骨代謝制御機構の発見につながるとともに、老化や疾患で脆弱になった感覚器を補うアプローチ方法を考える上でも新たな視点をもたらす可能性がある。
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