研究課題/領域番号 |
22K06873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
根本 隆行 福岡大学, 医学部, 准教授 (90506833)
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研究分担者 |
若崎 るみ枝 福岡大学, 医学部, 講師 (20461527)
篠田 康晴 福岡大学, 医学部, 講師 (70806405)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 遠位尿細管特異的NCX遺伝子改変マウス / 急性腎障害 / 遠位尿細管 / NCX1 |
研究開始時の研究の概要 |
急性腎障害は、手術侵襲・虚血・薬剤性・敗血症を起因とする急激な腎機能障害であり、その病態に寄与する腎組織病変は主に近位尿細管障害であると指摘されているが、遠位尿細管障害の重要性については未だ不明確である。最近、申請者は遠位尿細管特異的NCX1欠損/高発現マウスを独自に作製して、虚血性急性腎障害に遠位尿細管NCX1が関与していることを見出した。本研究では、遠位尿細管特異的NCX1欠損/高発現マウスを遠位尿細管障害の保護的/増悪的モデル動物として応用して、薬剤性・敗血症の各種急性腎障害を実験的に誘導し、遠位尿細管障害の病態学的意義および分子機序の全容を解明する。
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研究実績の概要 |
急性腎障害は、手術侵襲・虚血・薬剤性・敗血症を起因とする急激な腎機能障害であり、病態に寄与する腎組織病変は主に近位尿細管障害であると指摘されているが、遠位尿細管障害の重要性については未だ不明確である。申請者は以前より遠位尿細管特異的NCX1欠損/高発現マウスを独自に作製して、虚血性急性腎障害の病態形成・進展に遠位尿細管NCX1が関与していることを見出していた。それらの知見から、本研究の着手に際し「急性腎障害の重症度・予後には遠位尿細管障害が重要な増悪要因となる」という作業仮説を立てた。本研究の目的は、遠位尿細管特異的NCX1欠損/高発現マウスを遠位尿細管障害の保護的/増悪的モデル動物として応用して、虚血性急性腎障害だけでなく薬剤性(横紋筋融解症、ネフローゼ症候群、糸球体硬化症)・敗血症の各種急性腎障害を実験的に誘導し、遠位尿細管障害の病態学的意義および分子機序の全容を解明することで、遠位尿細管障害を軽減する新しい腎障害治療薬の創製に繋げることである。 当該期間中、我々は、遠位尿細管特異的NCX1欠損/高発現マウスを用いて、虚血性ならびに薬剤性急性腎障害モデルを作製し、それらのマウスの腎機能が軽減あるいは増悪化することを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題に取組むにあたり、遠位尿細管特異的NCX1欠損/高発現マウスを当該期間以前にすでに作出していたこと、急性腎障害モデル作製のための十分な知識ならびに技術を有していたことから、本研究にかかる実験を速やかに開始することができた。また、申請者の所属する講座はNCXあるいは急性腎障害研究において豊富な実績を有しているため、今後も多様な検証実験を遂行することが可能である。
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今後の研究の推進方策 |
上述したように、当該期間中、我々は、遠位尿細管特異的NCX1欠損/高発現マウスを用いて、虚血性ならびに薬剤性急性腎障害モデルを作製し、それらのマウスの腎機能が軽減あるいは増悪化することを見出した。今後は、それらの知見を基に、病態の発症機序ならびに軽減メカニズムを詳細に解析する予定である。
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