研究課題
基盤研究(C)
トリプルネガティブ乳癌 (TNBC)は乳癌のなかで最も予後不良で、新規治療法の開発が急務である。申請者らは、脂質関連蛋白であるadipophilin (ADP)の発現がTNBCの独立した予後不良因子であることを見出した。ADPの発現は癌細胞内での脂質代謝の変化を反映していると推察されるが、その機序や予後不良との関係は不明である。癌細胞でのグルタミン・セリン代謝の亢進がADPの発現に関与しているとの独創的な仮説を立てた。グルタミン・セリン代謝という観点から、TNBCの治療抵抗性メカニズムの解明や新規治療ターゲットを見出す研究を遂行する。