研究課題/領域番号 |
22K06954
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
河内 茂人 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 客員研究員 (80284511)
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研究分担者 |
山崎 宏司 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器外科科長 (60404068)
中尾 素直 九州大学, 生体防御医学研究所, 学術研究員 (60457306)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 質量分析法 / 糖鎖結合蛋白 / 抹消性小型肺病変 / 早期肺癌 / 肺腺癌 / 血清 / すりガラス状肺陰影 / 検査 / すりガラス状陰影 / 末梢性小型肺腺癌 / 糖鎖結合タンパク分子 / 網羅的解析 |
研究開始時の研究の概要 |
質量分析装置を用いて、すりガラス状陰影を呈する肺末梢性小型病変(GGO)を有する患者の血清中糖鎖結合タンパク分子の網羅的分析を実施し、GGO肺病変からGGO肺腺癌を鑑別するための新規検査法の開発を行う。GGO患者血清検体を用いる臨床研究で あり、質量分析Non-Target網羅的分析法ならびに質量分析液相クロマトグラフィー法にて GGO患者血清中糖鎖結合タンパク分子を網羅的に分析し、GGO肺腺癌に特異的な糖鎖結合タン パク分子ならびにその異常を検出する。これらの糖鎖結合タンパク分子ならびにその異常を診断マーカーとして、GGO肺病変からGGO肺腺癌を鑑別するための新規検査法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、根治可能な早期肺癌であるGGO肺腺癌診断のための新規検査法の開発にある。すなわち、質量分析法により患者血清中糖鎖結合タンパク分子を網羅的に解析、GGO肺腺癌に特徴的な糖鎖結合タンパク分子異常を同定する。これを診断マーカーとしてGGO肺腺癌を鑑別するための新規検査法を開発することである。 令和4年度には担癌患者ならびに非癌患者(陰性コントロール)から総数150件程度の血清試料取得を完了し、TOF型質量分析装置を用いたnon-target分析法にて血清中糖鎖結合タンパク分子を網羅的に分離検出、統計的手法を用いてGGO肺腺癌に特異的な糖鎖結合タンパク分子を抽出する予定であった。 血清試料の収集は順調に進行し、現在までに130件前後の調整済み凍結保存血清を確保した。しかしながら質量分析と統計解析を担当する予定であった研究分担者ならびに研究代表者の所属先が変更となったため、一時的に質量分析検査の実施が困難となり、これに伴い質量分析実験が当初の予定より遅れる事態に至った。このため現在、令和4年度に収集した血清試料の分析の完了は令和5年度の後半に、統計処理ならびにGGO肺腺癌特異的糖鎖結合タンパクマーカーの抽出は令和6年度の前半に完了する予定である。 当初の予定より遅れて質量分析実験を実施する事態となったため、研究課題の終了までには追加の時間を要する可能性も考えられるが、現在までのところ質量分析実験は順調で、当初の計画に沿った研究成果の得られる可能性は高いと考える。必要に応じて研究期間延長も考慮し研究目的の達成に努める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度に予定していた血清試料の収集は順調に進行し、現在までに130件前後の調整済み凍結保存血清を確保した。しかしながら、質量分析と統計解析を担当する予定であった研究分担者ならびに研究代表者の所属先が変更となったため、一時的に質量分析検査の実施が困難となり、これに伴い質量分析実験が当初の予定より遅れる事態に至った。このため令和4年度に収集した血清試料の分析の完了は令和5年度の後半に、統計処理ならびにGGO肺腺癌特異的糖鎖結合タンパクマーカーの抽出は令和6年度の前半に完了する予定である。現在、質量分析実験は再開の運びとなり順調に進行している。
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今後の研究の推進方策 |
質量分析実験を一時中止、再開する事態となったため、進捗は当初の予定より遅れている。研究課題の終了までには追加の時間を要する可能性もあるが、現在のところ質量分析実験は再開の運びとなり順調に進行している。当初の計画に沿った成果の得られる可能性は高いと考えるが、必要に応じて研究期間延長の申請等も考慮し研究目的の達成に努める方針である。
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