研究課題/領域番号 |
22K07030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
田中 ゆり子 東邦大学, 医学部, 講師 (40396685)
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研究分担者 |
小野里 磨優 東邦大学, 薬学部, 講師 (50610094)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / 濾胞形成 / マウスモデル / シェーグレン症候群モデルマウス / 自己免疫疾患モデルマウス / B細胞 / 免疫寛容 |
研究開始時の研究の概要 |
細菌感染や炎症反応などの原因により免疫寛容が破綻すると、不活化していた自己反応性リンパ球が活性化し、自己免疫疾患が発症することが知られている。自己反応性T細胞-B細胞間での相互作用が自己免疫疾患の発症に関与するが、自己反応性T細胞がB細胞の免疫寛容を破綻するメカニズムは未だ解明されていない。我々は、全身性自己免疫疾患症状を呈するモデルマウスを解析する過程で、病気を発症させる自己反応性T細胞が、免疫寛容状態のB細胞を活性化し、自己抗体産生細胞に分化させることを発見した。本研究ではこの動物モデルを用いて、自己反応性T細胞が、末梢B細胞の免疫寛容を破綻させるメカニズムを明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では、生後早期よりシェーグレン症候群(Sjogren's syndrome; SS)様自己免疫疾患症状を呈するモデルマウスを用いて自己反応性T細胞が正常なB細胞を自己抗体産生細胞に分化させるメカニズムを解析した。血球系細胞特異的に核内転写制御因子Special AT-rich sequence binding protein-1 (SATB1)を欠損するSATB1cKOマウスをSS疾患モデルとして用いた。SATB1cKOマウス頸部リンパ節T細胞をC57BL/6 (B6)ヌードマウスに移入し、経時的に唾液を採取し、唾液産生量を測定してSS病態を確認した。 SS病態を呈したヌードマウス血清中に存在する抗体が認識する自己抗原候補分子を探索するために、血清中抗体の抗体と結合する唾液腺組織由来の蛋白を免疫沈降で分離し、LC-MS/MS解析を行った。SS病態を呈したヌードマウス血清中抗体が結合する蛋白のうち、コントロールマウス検体では検出されなかったものに着目し、唾液腺と脾臓でmRNA発現の比較を行っているが、現在のところ唾液腺特異的に発現が高いものは検出されていない。また、SS病態を呈したヌードマウス唾液腺の病理学的解析では、唾液腺組織内に胚中心様の濾胞形成が確認された。免疫組織染色を行い、詳細に濾胞構造を調べた結果、通常のリンパ節や脾臓で観察される胚中心構造とは異なる細胞分布が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
まだ最終的な結果は出ていないが、予定より早くLC-MS/MS解析の結果が得られて、新規自己抗原の探索が進められたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、LC-MS/MS解析結果より、SS病態を呈したヌードマウス血清中抗体が結合する蛋白で、コントロールマウス血清での測定値とヌードマウス血清での測定値の差が大きいものの順に解析を進め、唾液腺特異的に発現が高いものを解析し、新規自己抗原の探索を進める。また、ヌードマウス唾液腺での濾胞構造が通常のマウス脾臓、リンパ節のものと異なる理由を解析していく。
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