研究課題/領域番号 |
22K07044
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中村 梨沙 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (50645801)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 住血吸虫 / エクソソーム / 寄生虫ー宿主間相互作用 / 寄生適応 / 宿主自然免疫 / 細胞外小胞 / 寄生適応機構 / 寄生虫-宿主間相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
住血吸虫症は、世界で2億人以上が罹患する“顧みられない熱帯病”である。住血吸虫は、宿主免疫応答を回避し寄生適応するが、一部の自然免疫細胞を持たない宿主では、住血吸虫の成長・産卵が著しく阻害された。これは、住血吸虫が宿主自然免疫を利用し成長・産卵するという、免疫回避とは異なる寄生適応戦略をもつことを示唆する。本研究は、住血吸虫が宿主の自然免疫を活用し、成長を成し遂げるという新しい寄生適応機構を検証する。住血吸虫の成長・産卵に加担する寄生虫―宿主間因子とその機序を解明することは、『住血吸虫を成虫にさせない・産卵させない』を実現するための画期的な学術基盤となる。
|
研究実績の概要 |
住血吸虫は、宿主体内で成熟し、長期生存するために宿主の免疫応答を回避して寄生適応する。ある特定の宿主自然免疫細胞を欠損したマウスでは、住血吸虫の 成長・産卵が著しく阻害された。これは、住血吸虫が宿主自然免疫を利用し成長・産卵するという、免疫回避とは異なる寄生適応戦略をもつことを示唆する。住 血吸虫のエクソソームは宿主自然免疫をハイジャックし調節する機能をもつ。本研究は、住血吸虫のエクソソームが宿主自然免疫細胞の機能を調節し、自身の成 長・産卵を促すという仮説を検証する。 R5年度は、産休・育休により一年間研究活動を中断したため、当該年度における新たな研究実績はない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
R5年度は研究代表者の産休・育休により、R5年度に予定していた研究計画は中断したため、進捗状況に影響した。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、中断していた研究計画を遂行する。特定した寄生組織・感染時期の住血吸虫エクソソーム・細胞外小胞の分離を確立し、その性状・性質及び包含物の同定を行う。単離した微粒子が住血吸虫由来のエクソソームであることを証明するため、各種解析法にて可視化する。また、住血吸虫エクソソームが宿主自然免疫細胞の動態・機能に及ぼす影響を探る。
|