研究課題/領域番号 |
22K07049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
下川 周子 国立感染症研究所, 寄生動物部, 室長 (60708569)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | アニサキス症 / アレルギー / 寄生虫 / 免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
アニサキスはクジラなど海棲哺乳類に寄生する寄生虫であり、その幼虫は魚介類に寄生している。 ヒトはアニサキス幼虫が寄生する魚を生食すると腹痛や下痢、嘔吐などのアニサキス症を引き起こす。 しかしアニサキスが感染しているにも関わらず症状を示さないヒトや、魚の生食をしないヨーロッパでアニサキスがアレルギー症状を起こすことが報告されており、アニサキス症には未だに不明な点が多い。 本研究ではアニサキス症の新たな病態としてのアレルギーの関与を検証し、アニサキスアレルギーに対する新たな治療・予防戦略の基盤となる研究を行う。
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研究実績の概要 |
アニサキスはクジラなど海棲哺乳類に寄生する寄生虫であり、その幼虫は魚介類に寄生している。ヒトはアニサキス幼虫が寄生する魚を生食すると腹痛や下痢、嘔吐などのアニサキス症を引き起こす。レセプト解析によると、我が国のアニサキス食中毒の患者は年間7000人以上と推計されており、2016年〜2020年までの食中毒件数は、ノロウイルス、カンピロバクターを抜いて第1位となった。急性腹症として開腹手術を要する激しい症状を起こすヒトもいる一方で、胃内視鏡検査でアニサキスがいるにも関わらず症状を示さないヒトもいる。また、魚の生食をしないヨーロッパでアニサキスがアレルギーを起こす病原体として知られていることから、我が国におけるアニサキス症がIgE抗体を介した1型アレルギーの側面を持っていることが示唆される。今年度は、まずアレルギーとしてのアニサキス症のマウスモデルを作成した。さらに、そのモデルマウスを用いて胃内細菌叢と免疫応答を詳細に解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
一番の目的であったアレルギーとしてのアニサキス症のモデルマウスの作成に成功した。 このマウスを用いることで次年度の目的であった免疫応答を解析することができた。
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今後の研究の推進方策 |
マウスモデルが完成しているので、今後はより詳細な免疫応答や胃内細菌叢の解析を行う。
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