研究課題/領域番号 |
22K07062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
小泉 信夫 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (10333361)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レプトスピラ / レプトスピラ症 / 持続感染 / 人獣共通感染症 / 遺伝子発現 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,腎臓に定着できないσ70ファミリーシグマ因子遺伝子およびホスファターゼ遺伝子変異体(トランスポゾン挿入変異体)のラット体内での遺伝子発現を野生株と比較し,発現変動のある遺伝子を同定する.同定された遺伝子のノックアウト株を作製し,ラットへの感染性を確認するとともに,in vitroでの各種実験を通して,宿主における持続感染に必須なレプトスピラ遺伝子ネットワークを読み解く.
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研究実績の概要 |
人獣共通感染症であるレプトスピラ症の病原体レプトスピラは,ラットなどの宿主動物の腎臓に持続感染しているが,持続感染の成立に必須のレプトスピラ因子はほとんど明らかになっていない.本年度はトランスポゾンランダム挿入突然変異法で得られた外膜タンパク質LigAおよびLenA欠損株の性状解析を行った.両欠損株ともラット腎上皮細培養胞NRK52Eおよびイヌ腎上皮培養細胞MDCKへの接着が低下した.特にLigA欠損株のMDCKへの接着性は著しく低下した.またこれら遺伝子の相補株で接着性が回復することを確認した.またLigA欠損株の著しい細胞接着性の低下と相補株での接着性の回復は,イヌ腎臓初代培養細胞でも確認することができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シグマ因子遺伝子およびホスファターゼ遺伝子のトランスポゾン挿入変異体の解析が遅れている
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今後の研究の推進方策 |
シグマ因子遺伝子およびホスファターゼ遺伝子のトランスポゾン挿入変異体において,感染時に発現変動がみられる遺伝子・リン酸化の変動がみられるタンパク質をコードする遺伝子のノックアウト株を作製して感染性を明らかにし,各種のin vitro実験を行いそれら遺伝子産物の機能を明らかにする
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