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レンサ球菌高病原化変異株が分泌するaromatic-rich ペプチドの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K07083
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

竹本 訓彦  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 上級研究員 (40546793)

研究分担者 鴨志田 剛  京都薬科大学, 薬学部, 助教 (40707410)
中川 一路  京都大学, 医学研究科, 教授 (70294113)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード高病原化変異 / A群レンサ球菌
研究開始時の研究の概要

劇症型レンサ球菌感染症(STSS)は人食いバクテリアとも呼ばれる感染症で、致死率が30%程度と高い極めて重篤な感染症である。国内で増加傾向にあり、2021年は年間600例以上発生している。私たちは、STSS原因菌として知られるA群レンサ球菌において、病原性の発揮に重要な役割を担うと予想される新規病原性因子SapA1を見出した。本研究ではA群レンサ球菌の病原性発揮機構を明らかにするため、SapA1の機能解析を行う。

研究実績の概要

SapA1の機能評価を行うため6x His タグを付加したSapA1及び6x His-SapA1の持つ芳香族アミノ酸残基をアラニンに置換した変異体(SapA1Amut)をレンサ球菌で発現させる発現系を構築し、それぞれのペプチドの発現精製に成功した。また、SapA1の発現量変動を検討するため、SapA1に特異的な抗体の作製を行なった。得られた抗体はSapA1を検出するものの、SapA1Amutには反応性を示さず、特異的な抗体が得られていることを確認できた。得られた抗体を用いて、同一患者由来の臨床分離株であるCovS変異体とCovS野生型の2株の培養上清に含まれるSapA1の量を検討したところ、CovS変異体でのみシグナルが検出された。CovS変異は高病原化を伴うことが知られており、SapA1の過剰産生が高病原化の一因である可能性が示された。
一方、emm1型株に特異的に保存されているSapA3については、人工ペプチド合成受託企業に合成を依頼したが、配列上、合成が不可能であるとのことで抗体作製に進むことができていない。
予備的解析ではゲノム上の限られた領域にかたまって存在するSap遺伝子群領域の全体を欠損させた株を作製し、病原性解析を行なっていたが、SapA1の詳細な機能解析を進めるため、Sap遺伝子群の中のsapA1遺伝子のみを欠損したsapA1欠損株を作製した。得られた株の増殖速度を野生株、Sap全域欠損株と比較したが、影響は見られなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

機能解析対象であるSapA1に対する特異的抗体の作製に成功し、実際に培養上清中に含まれる野生型のSapA1の検出にも成功したため。

今後の研究の推進方策

emm1型のA群レンサ球菌が持つSapA3については、人工ペプチド合成受託企業に合成を依頼したが、配列上、合成が不可能であるとのことで抗体の作製も行えなかった。SapA1はほぼ全てのA群レンサ球菌の株に保存されているが、SapA3の保存性は17%と低いことから、今後の解析についてはSapA1に焦点を当てる。

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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