研究課題/領域番号 |
22K07085
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
白川 康太郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (80728270)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | HIV / 潜伏感染 / shock and kill / 潜伏感染再活性化薬 / HIV感染症根治療法 / HIV感染症 / CRISPRスクリーン |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はHIV-1潜伏感染細胞モデルとCIRPSRスクリーンを用いて新規潜伏感染関連遺伝子群を同定した。本研究では1)新規同定された潜伏感染維持に関与する遺伝子群をノックアウトした際のHIV-1再活性化への影響を、ゲノムレベル、エピゲノムレベル、細胞代謝、ミトコンドリア機能、細胞周期など多角的に解析し、2)BLIPを有するHIV-1感染者末梢血よりCD4陽性T細胞のシングルセル解析を行う。以上により潜伏感染再活性化のメカニズムを明らかにすることで潜伏感染を標的とする新規治療開発の基盤とすることを目的とする。
|
研究実績の概要 |
二重蛍光レポーターHIVGKOを感染させたJurkat T細胞からmKO陽性の潜伏感染細胞モデル(JGL)を用いてCRISPRスクリーニングを行い、ノックアウトによりHIV転写の活性化を示す4遺伝子を同定した。JGL細胞およびGFPレポーターをもつJ-Lat細胞株6.3, 8.4, 11.1および5A8をもちいてこれらの遺伝子のノックアウトによりHIV転写が活性化することを確認した。この際、ウエスタンブロットでGagの発現を確認できた。さらにTet-on shRNAを用いてこれらの遺伝子のノックダウンが同様にHIV転写を活性化することを示した。また、これらの遺伝子に関連する化合物を培地に添加することでJGLおよびJ-LatのHIV転写の活性化が誘導され、新たなメカニズムの潜伏感染再活性化薬として作用することを発見し研究を継続している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
関連する化合物のスクリーニングが進んでおりポジティブヒットを発見しているため。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き化合物によるJGL細胞のHIV転写再活性化の分子メカニズムを明らかにする。
|