• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

T前駆細胞由来樹状細胞は制御性T細胞の生成を介し自己免疫寛容の構築に寄与するか

研究課題

研究課題/領域番号 22K07113
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

和田 はるか  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (70392181)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードT前駆細胞 / 樹状細胞 / 制御性T細胞 / T細胞選択 / T細胞分化
研究開始時の研究の概要

申請者は、T前駆細胞由来樹状細胞(ptDC)は独特な分化経路を経て生成することから、末梢循環に由来するcirDCとは異なり何らかの特有の機能・存在意義を有しているのではないかと着想した。
本研究の学術的な問いは「ptDCはTregの生成を介し自己免疫寛容の構築に寄与するか」である。これを明らかにするため、本研究では以下の項目について研究を行う。
1.“ptDCが介在するTregの生成”という現象が存在するかを解析する
2.ptDCが介在し生成したTregは自己寛容の誘導に資するかを解析する
3.ptDCによるTreg生成やT細胞の負の選択における分子機構を解析する

研究実績の概要

胸腺はT細胞が分化成熟する場である。胸腺組織はT前駆細胞だけでなく、胸腺上皮細胞(TEC)や樹状細胞(DC)等も存在し、それらはT細胞の分化成熟に関与する。T前駆細胞は、胸腺内で正の選択(自己細胞に適度に反応できる細胞が選ばれる)と負の選択(自己細胞に過剰に反応する細胞が死滅する)を経て自己に寛容で適切に異物に反応しうるT細胞のみが選択され末梢に移出される。
胸腺における免疫寛容構築の機序として、T細胞の負の選択、制御性T細胞の生成が挙げられる。申請者らはこれまでにT前駆細胞由来樹状細胞(ptDC)は負の選択に寄与していることを明らかにした。本研究ではptDCが制御性T細胞の生成を誘導し、免疫寛容構築に寄与するかを解析したい。
申請者は、ptDCは独特な分化経路を経て生成することから、cirDCとは異なり何らかの特有の機能・存在意義を有しているのではないかと着想した。ptDCの特徴を明らかにする目的でsingle cell RNA sequence解析を実施した。ptDCを循環血に由来するDC(cirDC)同定するため、以下のマウスモデルを考案・作製した。B6マウス(CD45.2を発現、H-2b)をレシピエントとし、hCD3e Tgマウス(T前駆細胞を欠損、CD45.2を発現、H-2k)とCD45.1-B6マウス(CD45.1を発現するコンジェニックマウス、H-2b。骨髄移植の影響を考慮するため、レシピエントとは異なるマーカーをもつB6を利用)の骨髄を混合して移植した。尚、この三者の血液細胞は、CD45.1/CD45.2、H-2b/H-2kの発現で区別可能である。骨髄移植後、定常状態となったところで、レシピエント胸腺から胸腺内DCを回収し、Single cell RNA sequence解析を実施した。
この解析により、ptDCを同定し、現在ptDCの生物学的特徴を解析している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通りに進行しているため。

今後の研究の推進方策

ptDCの生物学的特徴を解析する。
作製した血液キメラマウスモデル系およびIn vitro実験系にて、Tregの新規生成についてフローサイトメトリーで解析する。

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of immunosuppression protocols for MHC-matched allogeneic iPS cell-based transplantation using a mouse skin transplantation model.2022

    • 著者名/発表者名
      Kamatani T, Otsuka R, Murata T, Wada H, Takahashi T, Mori A, Murata S, Taniguchi H, Seino KI.
    • 雑誌名

      Inflammation and Regeneration

      巻: 42 号: 1 ページ: 4-4

    • DOI

      10.1186/s41232-021-00190-7

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi