研究課題/領域番号 |
22K07126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部) |
研究代表者 |
大矢 佳寛 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 室長 (60507218)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫抑制 / 免疫 / リンパ球 / 樹状細胞 / 制御性T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチは自己免疫疾患の一つであり、抗原を非特異的に抑制する薬物(免疫抑制剤)を用いる治療が行われている。抗原非特異的であるため易感染性、発癌のリスクを伴うことが課題であり、社会の高齢化、ウイルス感染症の世界的な蔓延とともにその重みは増している。こうした背景の元、本研究者は意図する免疫応答のみを抗原特異的に制御することが解決の糸口になると考え、先行研究において制御性T細胞を用いてそれが可能であることを示した。そこで本研究では、自己免疫疾患において、抗原特異的に免疫応答を負に制御することを目的とした技術を確立すべく、関節リウマチ由来の細胞を用いて、新規治療法の基盤を確立する。
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研究実績の概要 |
関節リウマチは自己免疫疾患の一つであり、様々な免疫抑制剤が治療に使われている。しかし、いずれの薬剤も抗原を非特異的に抑制する性質があり、易感染性、発癌などのリスクは、その特徴に起因している。この性質を克服した治療法を開発することが、社会の高齢化、ウイルス感染症の世界的な蔓延といった現代の医療に求められている。 本研究者は意図する免疫応答のみを抗原特異的に制御することが、関節リウマチに用いられる次世代の免疫抑制両方の解決の糸口になると考え、抗原特異的免疫抑制療法についての研究をすすめてきた。本研究では、目的の抗原に対するリンパ球の応答に抗原提示細胞がどのような役割を果たしているかを解析している。抗原提示細胞には無数の抗原が提示されており、それぞれに対応するリンパ球を刺激している。ひとたび抗原提示細胞が抑制作用を発動すると、それら無数のリンパ球を一様に抑制するようになるのか、一部のリンパ球のみを抑制するようになるのかを解析した。試験管内、生体内における応答性には作動している抑制機序の経路の差異が影響することが想定され、それぞれの抑制経路の特徴を解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
試験管内、生体内における応答性に影響していると考えられる抑制機序の経路が把握されつつあり、それぞれの特性を解析している。 また、関節組織の供給が重要であり、covid感染流行、手術件数の変動などの影響を受けるため、供給に応じた実験内容の調整を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、抗原提示細胞が抑制作用を発動した際の目的リンパ球への応答性の変化、刺激性能、抑制能、両面から、解析を続け、リンパ球が均質な場合、均質な特異性を有さない場合などの場合にわけ、より安全な免疫抑制療法の開発に向け、迅速に臨床応用基盤を構築してゆく。
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