研究課題/領域番号 |
22K07127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
浦野 恵美子 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター, 主任研究員 (40794988)
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研究分担者 |
田中 勇悦 琉球大学, 医学部, 産学官連携研究員 (30163588)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | HTLV-1 / 霊長類モデル / 感染制御 / 抗体医薬 / 防御システム / 感染予防 |
研究開始時の研究の概要 |
HTLV-1感染症に対する予防法は未だに開発されておらず、より効果的な治療法の開発も望まれている。これらの開発を妨げている要因のひとつとして、HTLV-1の感染をシュミレーションできる適切な動物モデルがなかったことが挙げられる。研究代表者らは、継続的な研究により、HTLV-1感染カニクイザルモデルの確立に成功した。そこで、本研究では、HTLV-1感染カニクイザルモデルを用いて、HTLV-1を制御する宿主免疫機システムを明らかにし、将来のワクチン開発や治療法開発の基盤を創出したいと考えている。
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研究実績の概要 |
日本におけるHTLV-1キャリア数は減少傾向にあるものの、その数は先進国で最も多く、日本が優先的に取り組まなければならない重要な感染症対策課題のひとつである。しかし、未だにHTLV-1感染に対する予防法と効果的な治療法は開発されていない。この背景に、HTLV-1の感染をシュミレーションできる適切な動物モデルがなかったことが挙げられる。申請者らは、霊長類カニクイザ ルを用いたHTLV-1感染モデルの応用が一番であると考え、継続的な研究により、HTLV-1感染カニクイザルモデルの確立に成功した。さらに、感染経路や免疫細胞 の調節により高ウイルス量(PVL)となることをサルモデルを用いて示し、霊長類モデルにおいても宿主免疫とウイルス制御の関連が強く示唆された(Urano et al., JVI. 2022)。 本研究では、HTLV-1感染カニクイザルモデルを用いてHTLV-1を制御する免疫機構を明らかにすることを目的とし、将来のワクチンや免疫療法の開発に繋げること である。当該年度は高PVLキャリアザル、低PVLキャリアザルの末梢血サンプルを用いて継時的な解析を進めるとともに、ウイルス特異的免疫解析評価系を確立するため、カニクイザルの細胞株等を用いて検討を進めた。また、HTLV-1 Envに対する抗体価の測定系を確立した。HTLV-1感染予防法の検討では、抗HTLV-1ヒト化単クローン中和抗体の受動免疫による感染予防効果が認められ、抗体医薬品および評価系として霊長類モデルの有用性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
HTLV-1 Envに対する抗体価測定系および細胞性免疫の評価系を構築した。抗体測定系に関しては、ヒト抗体とサル抗体の検出系を構築した。カニクイザルPBMCや細胞株等を用いて、ウイルス特異的な免疫応答の解析を開始した。 抗HTLV-1ヒ ト化単クローン中和抗体の受動免疫による感染予防効果がカニクイザルにおいて認められ、中和抗体の有効性が示唆された。
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今後の研究の推進方策 |
継続して、HTLV-1感染カニクイザルの継時的な解析を進めるとともに、末梢血サンプルを用いてサイトカイン等の解析を行う。また、ウイルス特異的免疫応答を評価し、ウイルス量と宿主免疫との関連を精査する。
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