研究課題/領域番号 |
22K07132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
平田 多佳子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00346199)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 免疫学 / 自己免疫疾患 / 原発性免疫不全症 / ERMタンパク質 / T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
原発性免疫不全症では自己免疫疾患の合併を多く認めるが、その発症機序の詳細は不明の点が多い。原発性免疫不全症の原因遺伝子として同定されたmoesinを欠損するマウスは、臨床像と類似する末梢リンパ球減少を示すとともに自己免疫疾患を発症することから、自己免疫合併機序を解析するための有用なモデルになる。本研究は、moesin 欠損マウスや変異マウスを用いて、自己反応性T細胞の出現および制御性T細胞の減少や機能不全に着目して“免疫不全”と“自己免疫”がリンクする機構を解明することを目的とする。免疫不全における自己免疫の発症機序を理解するとともに、分子病態に基づく治療へと展開する基盤の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
原発性免疫不全症は、免疫を担う細胞や分子の欠損や機能異常により易感染性を主な症状として呈する疾患群である。その多くは単一遺伝子病であり、300種類以上の原因遺伝子が知られている。近年、原因遺伝子としてアクチン細胞骨格の調節因子が数多く見つかり、そのうち、ERMタンパク質の一つであるmoesinの遺伝子変異は、原発性免疫不全症の新たな病型X-MAIDを引き起こすことが明らかとなっている。原発性免疫不全症では自己免疫疾患の合併を多く認めることが知られているが、その発症機序の詳細は不明の点が多い。研究代表者がこれまで解析を進めてきたmoesin欠損マウスは、X-MAIDの臨床像と類似する末梢リンパ球減少を示すとともに自己免疫疾患を発症することから、自己免疫合併機序を解析するための有用なモデルになる。本研究は、moesin欠損マウスや変異マウスを用いて、“免疫不全”と“自己免疫”がリンクする機構を解明することを目的とした。特に、ヒトの病態をより忠実に再現できるモデルとして、X-MAIDの多くの症例で同定されるミスセンス変異R171Wをもつノックインマウスを作製するため、マウス受精卵でのノックインの最適化を行った。また、自己免疫の表現型を示すことが報告されたX-MAID患者で同定されたmoesinナンセンス変異についても、受精卵でのノックインの最適化を進め、本変異を有するノックインマウス個体を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
moesinのミスセンス変異を有するノックインマウスの作製を試みたが、現時点では個体を得ていない。一方、ナンセンス変異を有するノックインマウスの作製は順調に進み、個体を得た。
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今後の研究の推進方策 |
moesinのナンセンス変異を有するマウスの病態を解析する。
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