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胸腺外新規Aire発現細胞群による癌のリンパ節転移における免疫抑制環境の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K07143
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 甲雄  東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (90609497)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード癌リンパ節転移 / 腫瘍免疫 / Aire / リンパ節間質細胞 / 癌
研究開始時の研究の概要

リンパ節は外来の病原体に対する免疫応答の中枢である一方で、多くの癌ではその進展に伴ってリンパ節に転移することから、転移リンパ節において免疫抑制環境が構築されることが示唆される。本研究では、リンパ節の形態形成に重要なリンパ節間質細胞(LNSC)の免疫調節機能に着目し、癌の進展における役割を明らかにし、その制御によるリンパ節転移抑制のための分子基盤を確立することを目的として研究を行う。

研究実績の概要

本研究では癌の進展に伴って起こるリンパ節免疫抑制環境構築機序の解析を行った。
初めにマウスメラノーマ細胞16F10の背部皮下接種によって、所属リンパ節においAutoimmune regulator (Aire)の発現が亢進することを免疫組織化学により発見した。Aireは主に胸腺髄質上皮細胞(mTEC)に発現し、膨大な種類の自己抗原(tissue restricted antigen:TRA)遺伝子の発現を誘導して、自己反応性T細胞の排除に寄与している。さらに二次リンパ組織においてAireを発現する細胞群はいくつか報告されているが、Aireが発現誘導するTRAは自己反応性T細胞の抑制に寄与しているが、癌に応答するT細胞群との関連性を含め、癌の進展におけるこれらの細胞群の役割は不明である。
次に、癌の進展に伴って増加するAire+細胞の同定を試みた。本実験のためにAireレポーターマウス(AGF-KI, J Immunol (2015) 195(11):5149-58)を用いた。AGF-KIマウス背部皮下にB16F10細胞を皮下接種し、Aire発現細胞をGFPにより測定しフローサイトメトリーにより解析した。その結果、B16F10細胞の接種により所属リンパ節において経時的にLNSC画分(CD45-)にAire発現細胞が増加することが認められた。LNSCは主にリンパ管内皮細胞(LEC, gp38+CD31+), 血管内皮細胞(BEC, gp38-CD31+), 線維芽細胞様網状細胞(FRC, gp38+CD31-)に分類されるが、本研究で認められたAire+細胞はこれらのどれにも分類されないDoubleNegative細胞だった。また、組織切片の詳細な観察ではこのAire;細胞群はB細胞濾胞の周囲に局在していることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Palladium-induced association of inter-MHC class I is involved in development of metal allergy2022

    • 著者名/発表者名
      Koyu Ito, masato Kosuge, Yuri Takeda, Kouetsu Ogasawara
    • 学会等名
      第51回日本免疫学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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