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空間的シングルセル解析による大腸がん転移巣を形成するがん微小環境の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K07192
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センター(臨床研究部) (2023)
群馬大学 (2022)

研究代表者

斉藤 秀幸  独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 外科 医師 (10826233)

研究分担者 三森 功士  九州大学, 大学病院, 教授 (50322748)
長山 聡  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (70362499)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード大腸癌遠隔転移 / 遺伝子発現 / 空間的遺伝子発現分布 / がん微小環境
研究開始時の研究の概要

本研究では大腸癌原発巣と遠隔転移巣とのがん微小環境の相違点について、FFPE用でスポット毎に遺伝子を包括的に hybridization させる Visium と凍結検体用でスポット毎に RNA-seq を行う Visium を用いて比較して解析する。①転移巣特異的に、がん細胞と共存し重要な役割を担う細胞を特定し、②治療標的となり得る遺伝子を同定する。更に③同定した転移ドライバー候補遺伝子の発現と有意に相関するエンハンサー領域をscGEX-ATAC-Seq の結果に基づいて同定する。

研究実績の概要

大腸癌における転移巣を形成するがん微小環境を探求する研究計画である。先行研究において見いだした、転移巣での癌免疫疲弊の存在に加え、遺伝子発現制御機構に着目した新たな知見を求めている。
本研究の軸として、エンハンサー活性に着目している。癌原発巣と癌転移巣では遺伝子変異の有無はあまり差がないことは我々の先行研究で明らかにしている。しかしながら癌転移巣は実臨床において往々に原発巣と異なった振る舞いをする。その差異が異常タンパクの生成ではなく、遺伝子発現制御機構にあるとの仮説をもち、遺伝子発現制御に関わるエンハンサーを研究対象と考えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現段階では、エンハンサーの癌細胞における活性機構を、まず細胞株レベルで解析した。NET-CAGE法という新生鎖RNAを抽出する技術を用いて、計35細胞株のRNA解析を実践した。RNAのうちenhancer RNAのみを抽出するストラテジーを構築し、35細胞株で計99340領域の活性化エンハンサーを同定した。これはこれまで報告のない結果であり、癌におけるエンハンサーの活性化マップと言える。これらの情報を用いて、癌転移巣でのエンハンサー活性を今後評価していく予定である。
大腸癌転移巣臨床検体は保有しているが、組織からのNET-CAGE解析に苦慮しており、進捗が遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

サンプル数を多く設定し計画を考えていたが、RNA抽出がうまく行かないことが続いている。良質なサンプルにターゲットを絞って、解析を進めていく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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