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Significance and Mechanisms of Phase Separation Mediated by Cancer-Driving Fusion Oncoprotein EML4-ALK as Revealed by High-Speed AFM

研究課題

研究課題/領域番号 22K07208
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

HAN XUJUN  金沢大学, ナノ生命科学研究所, 特任助教 (30872163)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードEML4-ALK / HS-AFM / Phase separation
研究開始時の研究の概要

(1) EML4-ALK dynamic structures by HS-AFM imaging (Year 1)
(2) Interaction of EML4-ALK/Associating protein (AP) (Year 1-2)
(3) Phase separation and physiological significance (Year 2-3)

研究実績の概要

EML4遺伝子とALK遺伝子の融合によって新たに生じるALK4-EML融合タンパク質は、肺がんに対する強力な発がんドライバータンパク質として機能するが、分子内にIntrinsically Disordered Region(IDR)領域をもつこと、EML4-ALKの精製が難しいことなどによって、チロシンキナーゼドメインを除くとその全体構造は未解明であった。本研究では、EML4-ALK variant-1 / variant-3 / variant-5、それぞれをHEK293細胞にて発現し、高度に精製されたEML4-ALKタンパク質について、高速AFM(原子間力顕微鏡)による構造解析をおこなった。分子動態のリアルタイム観察により、各variantは2量体化または3量体化を示し、そのプロセスは可逆的であった。また、EML4領域のIDR内で球状サブドメイン(191 ~ 217 残基)は、一時的・可逆的な球状構造を示し、球状構造の形成は、オリゴマー化された ALK ドメインの多様なパターンに寄与することが観察された。ALKチロシンキナーゼ阻害剤であるアレクチニブは、IDRサブドメインを圧縮し、EML4-ALKオリゴマー化を抑制したことから、キナーゼドメインにおける局所的な構造変換がIDR分子動態に影響することが明らかになった。さらに、この作用は、臨床的にALK阻害剤に対する薬剤耐性に関与するALKG1202R変異では認められなかった。 これらの観察結果から、アレクチニブはALKチロシンキナーゼ活性を阻害することに加えて、EML4-ALKのIDRの構造変換を介して EML4-ALK オリゴマー化を抑制することが示唆された。以上、高速AFMによる分子動態観察によって、従来のアプローチでは解明されないEML4-ALKの分子動態とALK阻害剤の作用機作が明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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