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免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象の発症及び重症化のリスク因子解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K07220
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

谷崎 潤子  近畿大学, 医学部, 講師 (90548637)

研究分担者 林 秀敏  近畿大学, 医学部, 教授 (10548621)
磯本 晃佑  近畿大学, 大学病院, 助教 (20847173)
鈴木 慎一郎  近畿大学, 大学病院, 助教 (60823614)
金村 宙昌  近畿大学, 大学病院, 助教 (90845827)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード免疫チェックポイント阻害薬 / 免疫関連有害事象 / リスク因子
研究開始時の研究の概要

免疫チェックポイント阻害薬を使用し免疫関連有害事象を発症した固形癌患者を対象に臨床検体を使用した免疫関連の遺伝子発現解析・サイトカイン解析を行い、irAEの発症や重症化に関するリスク因子を検索する。
1.臨床検体を使用して免疫関連遺伝子発現を評価しクラスタリング解析を行う。
2.臨床検体を使用してサイトカイン・ケモカイン解析を行う。
3.これらを統合した免疫プロファイリングによるサブグループとirAEの発症リスクおよびその発症パターンや重症度の関連を検討する。
4.上記データをもとに将来的にirAEへの治療介入の際の標的となりうる因子を同定・検討する。

研究実績の概要

今回の研究では以下の解析を予定している
1)免疫チェックポイント阻害薬治療を受けた固形癌患者の末梢血単核細胞(PBMC)を使用した遺伝子発現、遺伝子異常の解析
2)免疫チェックポイント阻害薬治療を受けた固形癌患者の血清を使用したサイトカイン・ケモカインの解析
研究実施計画書の作成にあたり適切な手法の再検討を行った。IL7のバリアントが悪性黒色腫における免疫関連有害事象と関連しているという報告(Nat Med. 2022 Dec;28(12):2592-2600)や、同じく悪性黒色腫で免疫チェックポイント阻害剤による有害事象とCD4陽性メモリーT細胞が関連するという報告(Nat Med. 2022 Feb;28(2):353-362.)が論文発表された。これらは末梢血で評価されるsystemicな免疫応答が免疫関連有害事象に関連していることを示唆し、我々の研究の重要性を後押しする報告である。一方で今回我々が予定している免疫プロファイルパネルを用いた報告はいまだ認めず、新規性は維持されている。このため実施計画書でも当初の予定通りの解析手法を選択し、現在院内申請を進めている。
また症例選択については、当科で継続的に行っている固形癌患者を対象とした腫瘍組織・血液検体バンキングプロジェクトに約900症例登録されていることを確認した。この中で、比較的検体の保管期間が短い2021-2023年あたりの検体を中心に免疫チェックポイント阻害剤を受け免疫関連有害事象を発症した症例を選定している。また、CTLA-4 抗体とPD-1抗体の併用で免疫関連有害事象の重症度があがることも今回の研究の背景的知見ではあるが、当科で上記併用療法を受けた患者は98名いることを確認した。特にこれらの症例において、診療録から免疫関連有害事象の有無および重症度の収集作業を現在行っている

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当院当科で免疫チェックポイント阻害薬による治療を受けた固形癌患者は別途施設承認を得た臨床試験実施計画書にそってバンキング研究の同意を取得しており、本研究ではその保存検体を使用する。これらの保存検体については他研究で使用中・使用予定のものが含まれるため本研究との配分を調整中である。
臨床情報については診療録から後方視的に収集作業を行っている。本研究での遺伝子プロファイリングやサイトカイン解析を行うための実施計画書の作成、倫理委員会審査の手続きも平行して進めている。
進捗として、使用する検体の確認作業および診療録からの情報収集に時間を要していることで当初の予定より遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

実施計画書の院内倫理審査を進め、解析可能な保存血液検体を明確にする
上記を進めたあとは予定にのっとって免疫プロファイリング、サイトカイン解析の実施に進む

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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