研究課題
基盤研究(C)
代表者のグループは2021年度終了の「抗HER2療法の奏効性を予測する新規コンパニオン診断薬の開発」(基盤研究C 19K07778)においてeEF1A2がPTEN-GSK3β-SCF複合体を介したオーロラAのタンパク質分解を制御することを独自に発見し、Fimepinostat(PI3K/HDAC阻害剤)によるこの経路の再活性化がオーロラA阻害剤との併用によりオーロラA高発現乳癌に合成致死を引き起こすことを証明した。本研究では、同定した新規タンパク質分解経路の各因子の発現異常が高頻度な肝細胞癌を対象に、このシグナル経路の機能的普遍性の検証と阻害剤併用による合成致死について検討を行い、肝細胞癌の新たな治療法のための分子基盤確立を目指す。