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ヒト膵管上皮オルガノイドを用いた膵管内乳頭粘液性腫瘍の発癌関連因子探索研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K07271
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関山形大学

研究代表者

松田 暁子  山形大学, 医学部, 講師 (10573272)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード膵癌 / IPMN / オルガノイド / Extra cellular vesicles
研究開始時の研究の概要

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は膵癌の前駆病変であり、分子病理学的解析により発癌に関与する遺伝子変異が明らかにされたが、治療のタイミングを判断する液性因子は明らかになっていない。3次元培養技術によりミニ臓器であるorganoidの研究応用が可能となり、膵癌研究の新たなツールとなっているが、この技術をIPMN研究に応用する取り組みは、ようやく第一歩を踏み出したに過ぎない。本研究は、ヒト膵切除検体から作成した膵管上皮organoidにIPMNを特徴づける任意の遺伝子変異を導入した際の形質変化を反映した液性因子を解明する事を目的とする。

研究実績の概要

本研究は、ヒト膵切除検体から作成した膵管上皮organoidにIPMNを特徴づける任意の遺伝子変異を導入した際の形質変化を反映した液性因子を解明する事を目的としている。
任意のcDNA配列を組み込んだplasmid DNAを作成し、Lenti-X Packaging Single Shots (VSV-G、Takara Bio)を用いてLenti virus vectorを作成した。KRASG12Dは既存のplasmidであるpBABE-Puro-KRas*G12Vを、GNASR201Hは、TrueORF cDNA Clone(OriGne)で作成したplasmidを用いた。7日~14日間培養したorganoidを回収しsingle cell化し、Matrigel(Corning)にsingle cellと作成したベクターを添加しtransfectionを行っているが、KRASG12Dについては安定した遺伝子導入が可能であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

正常膵管上皮オルガノイドの継代・維持に難渋し、手術標本から新規の正常膵管上皮オルガノイドを一定頻度で作成する必要が生じたため、予定より大幅な作業時間を要している。7日~14日間培養したorganoidを回収しsingle cell化し、Matrigelにsingle cellと作成したベクターを添加しtransfectionを行っているが、GNASR201Hの導入が不安定であり、導入効率についてtransfection環境の調整を継続的に行ってきた。いくつかGNASR201Hの導入に成功した株については、病理学的評価を行た。現在は、引き続きKRASG12DとGNASR201Hの両者のtransfectionを行っている。

今後の研究の推進方策

研究計画では、令和4-5年にかけて、凍結保存済みの膵管上皮organoidを用いて3系統のorganoid樹立が完了している予定であったが、目標より遅れている状況である。2系統のorganoidまでは遺伝子導入が可能であったため、成功した株を優先的にヌードマウスへの移植、腫瘍形成能の評価まで行うため準備中である。また、IPMN手術検体からの樹立は症例があれば並行して行うが、IPMNガイドライン改定とともに得られ難い環境になっているため、基本的には当初の計画通りに遺伝子導入環境の調整と、成功株から次のステップに順次進むように進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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