研究課題/領域番号 |
22K07274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
臼井 賢司 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (70769413)
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研究分担者 |
宗岡 悠介 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00769391)
諸 和樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10745566)
島田 能史 新潟大学, 医歯学系, 講師 (20706460)
梅津 哉 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (50251799)
市川 寛 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)
坂田 純 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70447605)
加納 陽介 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90745580)
須貝 美佳 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10772030)
奥田 修二郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00512310)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 胃癌 / ERBB2 / HER2 / 免疫組織化学 / がん遺伝子パネル検査 / Whole slide imaging / 人工知能 |
研究開始時の研究の概要 |
HER2タンパク質過剰発現(HER2陽性)を呈する胃癌に対する抗HER2療法の効果は高い。しかしHER2検査には煩雑な手技が必要である。加えて、腫瘍内不均一性が強いという胃癌の特徴がHER2診断をより複雑なものとしている。 人工知能(AI)の深層学習は画像認識、識別に威力を発揮するため、病理診断での応用が期待できる。 本研究では、不均一性の強い胃癌における病理組織画像の形態学的特徴から、HER2陽性胃癌と関連する遺伝子異常の発現を予測する人工知能を開発し、胃癌薬物療法発展にAI技術を応用するための科学的基盤を確立する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、「不均一性の強い胃癌の病理組織画像の形態学的特徴から、HER2陽性胃癌と関連する遺伝子異常の発現を予測する人工知能を開発し、胃癌薬物療法発展にAI技術を応用するための科学的基盤を確立すること」である。本年度は癌遺伝子解析パネルによるERBB2コピー数変化の解析結果とHER2検査結果との比較や、抗HER2療法治療効果との関連を検討した。 癌遺伝子解析パネルによる遺伝子解析を実施した130例に、新規で遺伝子解析を実施した32例を加えた152例を対象とした。遺伝子解析によるERBB2コピー数変化と遺伝子解析と同一のFFPEブロックによるHER2検査の結果の比較、抗HER2療法治療効果との関連を検討した。 癌遺伝子解析パネルによるERBB2コピー数変化とHER2検査結果には有意な相関があり、2つの結果の一致率は高かった。trastuzumabを用いた一次化学療法を施行された症例において、ERBB2増幅例は非増幅例と比較して無増悪生存が有意に良好であった。ERBB2増幅例の中でもERBB2下流の遺伝子に異常を伴う症例ではtrastuzumabを用いた一次化学療法の治療効果が減弱し、無増悪生存も不良な傾向を認めた。ERBB2増幅に加え下流の遺伝子異常を有する症例の中に、新規抗HER2療法薬のtrastuzumab deruxtecanが著効し長期生存した症例を認めた。 癌遺伝子パネル検査によるERBB2コピー数変化判定は胃癌抗HER2療法の最適化に有用である可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
HE画像からERBB2増幅を判定するAIの開発に着手していないためやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果について学術論文として投稿する予定である。 取得済みのHE画像からERBB2増幅を判定するAIの開発に着手する。
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