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がん免疫療法の効果予測についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K07292
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

菊地 順子  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (40739637)

研究分担者 畑中 佳奈子  北海道大学, 大学病院, 特任講師 (10399834)
天野 虎次  北海道大学, 大学病院, 特任助教 (20374514)
畑中 豊  北海道大学, 大学病院, 特任准教授 (30589924)
木下 一郎  北海道大学, 大学病院, 教授 (40343008)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードSWI/SNF変異 / 免疫チェックポイント阻害薬(ICI) / 治療効果予測バイオマーカー / SWI/SNF複合体遺伝子 / 免疫チェックポイント阻害薬 / Tumor mutational burden / がん免疫療法 / 効果予測
研究開始時の研究の概要

①当 院で保険診療でのがん遺伝子パネル検査受験者で、ICIの奏効例、非奏効例でICI治療前のFFPE検体が利用可能な症例についてNGSによるRNA seq解析を行い、SWI/SNF関連遺伝子の発現プロファイリングとICIの効果について比較検討する。SWI/SNF 遺伝子変異の有無でGene Set Enrichment Analysis(GSEA)解析を行う。膵臓癌・胆道癌症例で残余FFPE検体が利用可能な症例で、RNA-seq解析を行い、①で検討したICIの効果予測と関連するプロファイリングがSWI/SNF遺伝子変異の有無によって膵臓癌、胆道癌などの他癌腫で認められるか検討する。

研究実績の概要

本研究は免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の治療効果予測バイオマーカーとしてのSWI/SNF変異の意義についての検討を目的としている。まず、公共データベースを用いて、悪性黒色腫における29個の全SWI/SNF複合体遺伝子変異解析のICIの治療効果予測における有用性について検討を行なったところ、変異あり群はなし群と比して全生存期間延長の傾向を認めた。保険診療で行われる遺伝子パネル検査では29のSWI/SNF複合体遺伝子のなかで4つの遺伝子に関して遺伝子変異解析が行われている。この4つの遺伝子変異を対象として治療効果を比較すると、変異あり群はなし群と比して全生存期間延長の傾向を認めたが、統計学的優位性は示されなかった。SWI/SNF変異の意義を検討するためには、保険診療で検出可能な4遺伝子のみでは不足しているため、その他の25遺伝子についても解析に含めていく必要があることがわかった。
また、デコンボルーション法用いてTCGA-SKCMデータベースの解析を行なった。腫瘍局所浸潤免疫細胞各サブタイプの比率はSWI/SNF複合体遺伝子変異の有無によって差を認めなかった。SWI/SNF複合体遺伝子変異は腫瘍浸潤免疫細胞比率とは独立した予後因子である可能性が示唆された。ICIの効果予測バイオマーカーとして、Tumor mutational burden (TMB) が確立しているが、遺伝子パネル検査を行なった症例で、High症例、low症例を抽出し、全エクソンシークエンス、RNAシークエンスを検査実施した。解析結果が返却され、TMB High, Low症例におけるSWI/SNF複合体遺伝子変異解析を実施中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

High症例、low症例を抽出し、全エクソンシークエンス、RNAシークエンスの解析結果が返却され、TMB High, Low症例におけるSWI/SNF複合体遺伝子変異解析を実施中である。解析方法、結果の解釈について現在検討中。

今後の研究の推進方策

今後は当院の悪性黒色腫検体でDNA,RNAシークエンスを行い、SWI/SNF 遺伝子変異の有無でGene Set EnrichmentAnalysis(GSEA)解析を行い、regulatory target gene, immunologic signature gene, cell type signature geneの遺伝子セットを解析する。RNA-seqのデータから、SWI/SNF遺伝子変異と腫瘍微小環境の影響につき、カサンドラを用いて腫瘍浸潤免疫細胞、間質細胞の発現を評価する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The Predictive Potential of Comprehensive SWI/SNF Gene Analysis in Immunotherapy for Malignant Melanoma2024

    • 著者名/発表者名
      杢 里花, 野口 卓郎 , 菊地 順子 , 有賀 伸, 木下 一郎
    • 学会等名
      日本臨床腫瘍学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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