研究課題/領域番号 |
22K07303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター) (2023) 岡山大学 (2022) |
研究代表者 |
畑 利彰 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 医師 (50880887)
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研究分担者 |
藤原 智洋 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (80639211)
近藤 宏也 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, レジデント (40846911)
吉田 晶 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 技術職員 (00910514)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | CSF-1 / TAM / 腫瘍随伴マクロファージ / 浸潤性軟部肉腫 / 軟部肉腫 / 腫瘍微小環境 / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
肉腫細胞株や肉腫患者血清を利用し、サイトカインアッセイなどを用いて各組織型でのサイトカインの発現を確認し、高発現のうちさらに有用な候補をELISA(Enzyme-linked Immunosorbent Assay)などでより限定する。またそれらのサイトカインが及ぼす腫瘍微小環境、またその免疫細胞分布(TIL、TAMなど)や関係性を、担癌マウスモデルを用いて確認し、免疫染色やフローサイトメトリーなどで解析評価する。次いでマウスの免疫細胞等を用いて、前述実験で候補となったサイトカインの反応性を確認し、腫瘍発育状況や浸潤能と候補サイトカインの血中濃度の関連性を解析し、バイオマーカーの確立を目指す。
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研究実績の概要 |
現在、すでに得られた実験結果や研究考察結果を用いて、論文作成中である。大まかな内容としては、ヒト・マウス軟部肉腫細胞株培養上清や軟部肉腫患者血清に対して行った実験においてのCSF-1のin vitroでの細胞分化や誘導における各種役割、またその濃度や閾値での肉腫細胞の増生や実臨床での病期、また単球からTAMへの分化・誘導におけるCSF-1の役割と濃度での変化、また実臨床病理検体でのTAM/M1/2の浸潤割合とCSF-1濃度との関係性による予後影響や予測における結果である。前述の内容や解析結果などから、今回の研究の核であるCSF-1が軟部肉腫、特に浸潤性軟部肉腫患者におけるマーカーないし予後因子の一つとして、有用である可能性を有していることが示されている。現状の解析結果によると治療経過や病状に応じたマーカーというより、発見ないし再発または治療方法の選択の際に用いる閾値といった形と判断している。 今後、CSF-1濃度高値が影響を及ぼしていると考えられる因子や予後などに対して、さらなる解析や別角度からの解析を追加することにより、CSF-1のin vivo/ vitroにおけるさらなる存在効果を同時並行的に解析・評価する予定である。また論文化・reviceの際に追加と判断された実験を行うことにより、実施計画の最終項である血中モニタリングによるオーダーメイド治療の可能性を評価できると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調には進んでいるが、reviceでの実験追加などの可能性があり、それに関しては項目の必要性などを加味し早急に必要な追加実験を検討実施する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
予後の解析や実臨床での予後予測因子としての意義等は解析ができており、理論だった論文化を作成している最中である。
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